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【世界ミニナビ】
中国製ドローンで“空飛ぶタクシー”…今夏にもドバイでデビュー、無人運転化目指す未来都市
ただドバイも製造メーカーも、実際に人を乗せた飛行は公開していない。イーハン184は昨年1月、米西部ネバダ州で開かれた家電見本市に出品され、同州とのテストフライトに関する契約が報じられたが進展は不明だ。安全性の確保についてもわからないところが多く、交通機関としての実現性についてはなお多くの疑問も出ている。
ドバイ当局者は中東のメディアに、ひとつの回転翼が停止しても安全に着陸できることや、制御に不調をきたしたときはすぐ他の系統に切り替わり、プログラムされた着陸地点に向かうといった安全策が施されているなどと強調している。
ジェット機並みの速度
中東の富裕国であるドバイは、世界最高層のビル、ブルジュハリファ(828メートル)など近未来的な都市景観で有名。産業の多くで外国人労働者に頼る同国は交通機関の省力化に熱心で、無人運転の鉄道システム「ドバイメトロ」の運行は約70キロに達している。
無人運転による未来の交通システムとして期待されているのが、ジェット機並みのスピードが出る「ハイパーループ」と呼ばれる技術だ。ポッドと呼ばれる小型の乗り物が、低圧チューブの中を最高時速約1200キロで移動するという。磁気浮上によるリニア中央新幹線の2倍のスピードだ。
民間宇宙ベンチャーのスペースXなどを率いる米国の起業家、イーロン・マスク氏が提案した技術で、ドバイの交通当局は昨年秋に米ロサンゼルスを拠点とする開発会社と契約した。約160キロあるドバイーアブダビ間で建設を構想しているが、実現すれば神戸~米原に匹敵する距離が約12分で結ばれるという。
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