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【産経抄】
「国民情緒」が法に優先する韓国のどこが民主国家なのか 3月12日
▼隣人の変調に、北朝鮮は手をたたいていよう。対北融和と反日色の濃い左派系の有力者が支持率で抜き出ている。大統領選の行方しだいで、親北政権の誕生も、慰安婦問題の解決に向けた一昨年の日韓合意が白紙に戻る恐れもある。事は「わが国の危機」でもある。
▼韓国には声で敵を討つという意味の「声討」なる言葉があるらしい。感情に任せてがなり立てる街頭の声は、国のトップを討ち取った。理性の及ばぬ国情を前に「目を覚ませ」と道理を説くのか。観世流の静観を決め込むべきか。始末の悪い“隣の謡曲”に日本の応手が悩ましい。