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米国で夏時間始まる、効果疑問視の研究相次ぐ

 3月11日、米国では現地時間12日午前2時に、ハワイとアリゾナを除く全州で夏の数カ月間時計が1時間早められる夏時間が始まるが、最近、その有効性が問われる研究結果が相次いで発表されている。写真は2013年3月撮影(2017年 ロイター/Brian Snyder)

 [ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国では現地時間12日午前2時に、ハワイとアリゾナを除く全州で夏の数カ月間時計が1時間早められる夏時間が始まるが、最近、その有効性が問われる研究結果が相次いで発表されている。

     夏時間は、第二次大戦中に夜間照明の使用時間を短縮する省エネ政策として広く採用された。北米と欧州の大半では現在も実施されているが、世界のほとんどの国で採用されていない。

     複数の研究によると、夏時間開始に伴い、心臓発作や脳卒中、交通事故件数増加のほか、労働効率の低下がみられるという。

     昨年12月に心理学誌に掲載された研究では、夏時間開始翌日に連邦判事が言い渡した判決文が、開始前後1週間に比べて5%長くなっていたことが分かった。コロラド大学がミシガン病院で行った調査では、夏時間開始翌日の月曜日に心臓発作が25%増加した。

     コロラド大学のアムニート・サンドゥー氏は2014年、この研究結果を受け「たとえわずかでも、突然睡眠(のパターン)が変化すると悪影響が出る可能性があることが示唆された」と述べた。

     さらに、夏時間に伴ってエネルギーが大きく節約されたことを示す研究結果も見られないという。

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