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13 Mar 2017 08:35

炭素繊維製造部品を不正輸出=中国に、会社役員ら3人逮捕-広島県警など

 軍事転用も可能な炭素繊維の製造機器部品を中国に不正輸出したとして広島、愛知、石川3県警合同捜査本部は8日、外為法違反(無承認輸出)容疑で、広島県三原市宗郷、元産業廃棄物処理会社役員松原宏行容疑者(58)ら3人を逮捕した。「輸出したのは焼き物用乾燥炉部品だ」などといずれも容疑を否認しているという。広島県警外事課によると、炭素繊維製造機の不正輸出摘発は全国初。
 他に逮捕されたのは、東京都中央区入船、エネルギー機器開発会社役員東條宏文(50)、神戸市長田区滝谷町、韓国籍の精密機器販売会社役員金一勲(56)両容疑者。
 逮捕容疑は、3人は共謀し2013年5月3日、炭素繊維製造機器の一部である炉のフレーム(輸出申告価格約270万円)1台を、経済産業相の承認を受けずに神戸港から船で中国に輸出した疑い。
 同課によると、輸出先は上海の企業で、11年に東條容疑者が製造機器の売買契約を結んだ。
 炭素繊維は強度や耐熱性に優れるため、テニスラケットや釣りざおなどの民生品のほか、ミサイルなどの軍事製品にも用いられる。(2017/03/08-19:11)

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