ヒット中のアニメ映画「この世界の片隅に」原作者こうの史代さんのインタビューを2月21日の朝日新聞朝刊に書いたのですが、他部の編集担当者がつけてくれた見出しは「戦時下のリアル じわり」。しかし面白いことに、私は本文で「リアル」という言葉を使っていません。
アニメ史を振り返るとエポックメイキングな作品に対し「リアルだ」という形容(ホメ言葉)がしばしば出てきますし、アナタも友人とアニメを語るとき日常的に「リアルだ」などと評したりしていませんか? しかし吟味してみると実に幅広い要素を指します。ゆるやかでいい加減な(だから使いやすい)「リアル」を細かく分類し、「この世界の片隅に」をサンプルに使いながら、「リアル」をめざしてきたアニメの歩みを振り返ってみようじゃないか、というのが今回の趣旨です。
現状で私の考えついた限りの「リアル」はコチラ。
①日常の生活、②写実的な風景…
残り:5145文字/全文:5518文字
1967年、東京生まれ。91年、朝日新聞社入社。文化くらし報道部でアニメやマンガを担当。ツイッターでもつぶやいています。単行本「1面トップはロボットアニメ 小原篤のアニマゲ丼」(日本評論社)発売中。
トップニュース
新着ニュース
おすすめ
おすすめコンテンツ