死亡学生の信州大が陳謝
石川県能登町で女子高校生が殺害された事件で、関与が疑われている男子学生(21)=死亡=が通っていた信州大学(本部・長野県松本市)が13日、記者会見を開き、平野吉直・理事兼副学長が「被害者、家族に謹んでお悔やみ申し上げるとともに、世間をお騒がせし申し訳ありません」と陳謝した。
会見に同席した藤田智之農学部長によると、男子学生は1年生で、農学部(同県南箕輪村)農学生命科学科の植物資源科学コースに在籍。将来、農業に関わることが入学の動機だったという。1年生は松本キャンパスで教養科目の講義を受けるため、大学近くのアパートに住んでいた。大学公認のマンドリンのサークルに所属していた。
大学側は、学内で人間関係のトラブルなどは把握していないという。単位は一部未履修があったが、2年への進級は決まっていた。ただ、後期の成績が悪かったため、コースの担任らと今後の履修や生活について相談する予定だったという。
学生は死亡によって除籍になる。【小川直樹】