AIZU Urushi Art Festival Blog
2010年から秋に開催している、会津・漆の芸術祭。
芸術祭に向けて頑張る日々、開催の様子をスタッフがお届けします。
8月31日
大地の芸術祭をチラ見written by 川延
この忙しい時に!といろいろなところから突っ込まれそうなのを覚悟して、大地の芸術祭をチラッと見てきました。せめて芸術祭や復興支援でお世話になった方の作品は見なければ、これは仕事なんです。休んで仕事してるんです。
2000年の第1回から5回目、規模が縮小とかマンネリとか言われてもいますが、やはり楽しい!!!
Kは第一回からかかさず見ていますが、今回は後ろ髪を引っ張られハゲそうなほどに未練を残して仕事に戻りました。
大地の芸術祭は、地域に根ざした歴史と文化がアートに直結する、決して両者は対立するものではない、ということをKに教えてくれた大切なイベントです。次回も絶対行くぞ!
会津・漆の芸術祭ももちろん大地の芸術祭に刺激を受けて始まりました。第一回目の漆の芸術祭では、2012年に越後妻有と会津をアートで結ぶぞ、と意気込んだものですが、私たちの芸術祭は今回で終了です。延長できなかったスタッフの無力さをみなさんにお詫びしなければなりませんが、会津の芸術祭の遺伝子を必ずどこかに残します。
8月29日
うるしのことwritten by 金澤
アジアの中のこの地におそらく3000年以上も前から塗料として使われていたもの。うるしのほかにも膠や油も使われていたと思われますが、“うるし”である必要性は単に耐久性だけなのでしょうか。うるしに関わる職人さんや作家さんに「漆の美しさ・良さは?他の塗料との違いは?」と質問すると多くの方は「艶」と答えます。私達の生活はまさしく「電気のある暮らし・明かりのある暮らし」ですが漆や漆器が現在まで浴びてきた光は圧倒的に太陽光であったり炎の光でした。私達の眼の感覚で“漆の艶”を捉えることはできるのでしょうか。電気による光が生まれる前の感覚をイメージして、その生活を確かめなければ“漆の艶”は見えないかも知れません。エネルギー問題もそうですが“電力”以前の生活のあり方、コミュニティーのあり方、生活と色彩といったことを振り返らなければ・・・。と思うときがあります。“うるし”の美しさとはなんなのでしょう。
8月28日
筑波大学復興支援カリキュラム始まりましたwritten by 川延
筑波大学は今年度から数年間、復興支援への課題に取り組むカリキュラムを始動しました。これは、学生が授業の中で復興支援に自主的に取り組むもので、福島県内ではいわきと会津で展開されます。
まず、3日間の視察と研修の最初は県立博物館でオリエンテーションとワークショップ。参加者各自の自己紹介と大熊町から避難中のSさん、会津木綿を使ってSさんたち大熊町の避難の方と起業したYさんのお話を聞きました。
Sさんの体験談と前向きの考えに、学生たちのモードは一気に真剣モードに。Yさんの復興支援の考え方に、年の近い学生たちは聞き入っていました。
宿泊先の東山温泉原瀧旅館では支配人の平賀さんの講話を聞きました。震災後、原瀧さんをはじめ、東山温泉は数ヶ月にわたって二次避難所になりました。体育館や学校から移った避難の方々に温泉は大きな癒しになったのではないでしょうか。旅館の方たちも誠心誠意、困難な前例のない事態に対応したことをKもあらためて知りました。
筑波大学の復興支援カリキュラムの今後を期待を込めてサポートしたいと思います。
境界written by 金澤
南相馬を訪れ多くの境界を見てきた。眼に見えぬ力の結界としての「境界」。あれだけしつこく訪れた施設が封鎖されていた。やっと温もりを感じるようになってきたのに・・。また南相馬の情景がひとつ消えていく。
8月27日
傷跡written by 金澤
今年喜多方市美術館で開催された「17回ふるさとの風景展」で高澤俊郎先生の作品を見ました。いつもの緻密な画風はより細密に、正確に、冷静に風景をトレースしていました。高澤先生のふるさと南三陸の風景を丁寧に・・・。どんな気持ちで描いたのか考えると・・震災・津波の被災地に向き合うことの厳しさを突きつけられる。そんな感想を持ちました。高澤先生はこのシリーズの作品を今回は漆の芸術祭でも出品してくれます。瓦礫と漆の関係性がどう表現されるのか・・・。立体表現の多い芸術祭作品に平面で立ち向かっていく高澤先生の作品、楽しみにしています。
8月26日
二日展written by 金澤
本日は二日展の搬出です。二日展は二日しか開催しない展覧会。高橋克之さんを代表とする20年くらい続いている展覧会です。今回はケンタさんが「灯台」を出品しました。作家さんの多くは「漆」に興味を持っておりケンタさんはいつも質問攻めです。昨日も葵高校の美術の先生が事細かに質問していました。様々な作家が数珠繋ぎに増殖している二日展。今後も楽しみです。
8月25日
波動展・ギャラリートークwritten by 金澤
本日は今回二日展初出品のケンタさんと午前中二日展の搬入・展示をすませ、福島市でビックリ!!天重を食し(んんん・・あなご天・・でかい!!ホントビックリ)その後二本松の美術館「青」さんで開催している波動展へ行きました。波動展では20人以上の県内外の作家さんの作品が見れます。今回のテーマは「共有と連帯」。今、震災のことも原発のことも含め日本(地球)は多くの問題を抱えています。作家はそれぞれにテーマを持ち表現します。どうあるべきか、問い続けています。それぞれの作家のギャラリートークを聞いて、先日の南相馬での高橋さんのスピーチを思い出しました。「打ち破れ・・。殻を・・・。」胸に刻みたいと思います。
氣龍救出、そして復活へwritten by 藁谷
2010年の芸術祭で誕生した吉田重信さんの「氣龍」が今年の芸術祭でパワーアップしてJA会津いいで石蔵(@喜多方)にて復活します!!
更に今年は「龍栖」も同会場で誕生。二つの「氣龍」と「龍栖」が出会う空間を体験しにみなさん是非おいでください!
と、いうことで、「氣龍」を会津から喜多方に運ばなければなりません。
しかも、2012年8月現在の「氣龍」の状況は、2010年の会場だった満山漆器店の蔵は震災のため取り壊し。→満山漆器店には取り壊された時の蔵の材木が山積み。→「氣龍」はブルーシートのどこかで眠っている…という感じでした。
「氣龍」を復活させるためには、まず救出、ということで、吉田重信さん、FUKUSHIMA ART プロジェクト代表の松田さん、満山漆器店の御主人が炎天下の中で「氣龍」救出を実行しました。
無事に救出するまで約2時間。青空の下で見る漆の朱色の「氣龍」はとても輝いていて、綺麗でした。この「氣龍」が復活するのがとても楽しみです!!
さて、この救出で分かったことが一つ。吉田さんの「氣龍」復活には男子の力が必要だということです。カキコ隊男子の皆さん、「氣龍」復活に力をお貸しください!!また、このHPをご覧になって、「氣龍」「龍栖」のために力を貸すぜ!!という男子の皆さんは事務局まで御連絡を!!
<宣伝>
会津・漆の芸術祭事務局では男子の皆様、そして力持ちの女子の御協力をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
8月24日
まちで見かけたwritten by 川延
相変わらずの暑さの中、芸術祭の会場挨拶で会津若松市内を回って来ました。
それぞれの店舗さんや工房さんには、何か面白いものがあります。去年も一昨年も回っていたはずなのに、あれ?こんなのあったっけ?
どうです、この福助!いい目をしています。
どうです、この獅子頭!いい味でてます。
どうです、このミニだるま!あなたのデスクにもお一つ。
どうです、このクールなスペース!ここの展示は不肖Kが担当させていただきます。
8月23日
熱中症written by 金澤
朝霧 トマトの歯触り 雨のない夏の影法師 土の匂い 草の匂い 肌の匂い 埃と眼球 甲虫の手触り 飛蝗の体液 マンホールの灼熱 喉の渇き 蚊の羽音 眩暈 鼻から海水が入って前頭葉に走る痛み 蝉時雨 蚊取り線香 陽炎 永遠の時間がそこにあった。失われた時間もそこにあった。今日は思い出に寄り添う。
8月22日
石丸さんとwritten by 金澤
11日の夜広島から「公開ミーティング」のためお越しいただいた石丸さん、川口さんを車に乗せ車中1時間あまりお話しをさせていただいたのですが、話の内容が原発の話と放射線の話ばかりになり、途中石丸さんから「どうも話が 数値 の問題ばかりになっているねえ・・・。数というのが何処までなんなのか・・・。」お二人も相当私達に気を遣ってお話ししてくれたのですが、ちょっとガイガーカウンターの数値に惑わされすぎて本質を見失ってしまっていたのかも知れません。手探りで模索しながら見えないのに存在する モノ と神経をとがらせながら格闘している気になっていたのかも知れません。格闘する意味はなんなのか?数値だけに惑わされず、人としての生き方をどうするのだ!と石丸さんに突きつけられた気がします。飯舘の夕日はいつもどおり綺麗です。
8月21日
土を愛でる人written by 小林
参加作家の佐藤香さんは、福島県の田村市(旧船引町)の出身。原発事故後、自宅周囲の土を採取し、さまざまに色を異にする土の個性を表した作品を制作しました。会津・漆の芸術祭2012では、その既存作品とともに会津の地で会津の土地と漆で制作する新作を展示します。土地、土と強く結び付く佐藤さんの展示場所候補として、Kたちが考えに考えて選んだのは喜多方の曲屋。江戸時代からの生活文化を色濃く残す建物は、現在の住宅建築と異なり土の気配を強く感じさせます。四季の植物がよく手入れされた庭から建物にはいると広がる土間。そこには厩もありかつて生活のなかに動物が親しく存在していたことも教えてくれます。そしていくつもの座敷。濃い茶色の板間。黒光りしている柱。とても主張の強いこの場をどう使うかな、少し心配しながら見守っていたKでしたが、心配は杞憂だったようです。佐藤さんは場と寄り添いながら作品をつくっていくようです。佐藤さんからは現地で作品制作をしたいという申し出もありました。この場の地の記憶をはらんだ作品が生まれそうです。
今日の泉さんwritten by 小林
8月11日から喜多方市内に滞在して作品制作を続けている泉洋之さん。泉さんが生み出しているのは「水の女神」です。佐藤さんと一緒に訪問すると、汗だくで巨大風呂となっているテントから出てきた後ろ姿が。今日は女性が一緒だぞ!なんと奥様が激励に来て下さったそうです。滞在制作の先輩・泉さんに挨拶しながら、佐藤さんも楽しそう。作家さん同志の交流が生まれるのも芸術祭の良い所。そして泉さんがお世話になっている大和川酒蔵の飯豊蔵では、泉さんは工場長とすっかり意気投合したようです。制作や運搬のことなど相談にのってくれている工場長は、泉さんの心強いサポーターですね。地域のみなさんの応援なくして芸術祭は成り立ちません。
神奈川県立茅ヶ崎高校ボランティア同好会の旅written by 川延
茅ヶ崎高校ボランティア同好会のみなさんとは、ハートマークビューイングを通しておつき合いが始まりました。サークル活動を通じて作ってくれたフェルトのHMVは大熊町の仮設住宅にお配りする元気ですフラッグに使われました。
9月の文化祭で、被災地で復興に向けてがんばっている方々のグッズを紹介したいので送ってもらえないか、との連絡を受けてから数ヶ月、生徒たちは直接仮設住宅の方たちにお会いしてお願いする方法を選んでくれました。
飯舘村の復興を支援している「いいたてまでいの会」さんが、生徒たちを招待してくださったのですが、福島に来る事が、順調に決まった訳ではありません。
10代の子どもたちが県外から福島に来る事は簡単なことではないのです。
外から福島を見る目は厳しいことを、私たちは知っています。
そんな中、福島県に来て見たことをずっと忘れないで欲しいとKは願っています。
アートのあそびば③written by 金澤
『外からどんどん、もう抱えてるんだよ 見えない大きな力が。窒息しちゃダメだよ。アリーが今日こんなに叫んでくれて・・・。自分の心の中に感じていたエネルギー、疼き、心の動き、それを自分で認めて良いと思う。私はみんなよりは長くは生きられないけどもその殻を打ち破る大きなエネルギーを見たいね。見届けるまでは死ねないんだから。早く打ち破ってよ。それがアリーがここに来た一番の理由だと思う。今日は炎が渦巻きになって埋もれているんだよ。渦巻きになってるそのうずの中、新しい動きを今誘ってるの。生きろ!アリーありがとう!(終)』唐突の3回シリーズです。南相馬は懸命に「今」を生きています。
8月20日
アートのあそびば②written by 金澤
『(続)大人達、自分の殻を自分で打ち破れ。大人が自分に戻らなくてこの南相馬の再生はないんだよ。そのままでいいんだから。みんなそのままでいいの。もうどこから来て何処に行くのかって考える必要はない。今生きている自分の殻を。自分でいつの間にか作ってしまった自分の殻を。今打ち破るそのエネルギーが南相馬を再生させる。アリーがこんなに全身全霊で叫ばなっきゃいけないくらいその殻って硬くて厚い。自分でも気がついてないの。打ち破るのは自分。自分以外なんにもない。誰も何もしてくれない。自分で歩くこと。南相馬だろうと何処だろうとこれは関係ない。世界中が硬い殻に、見えない殻に包まれている。それを打ち破るのが ここから なんだよ。新しい世界がもう始まっているの。(続)』
8月19日
みんな共和国IN出町さんwritten by 金澤
今日は南相馬の道の駅西側、高見公園で開催されている「みんな共和国」で出町光識さんのワークショップを開催しました。WSでは出町さんの作品「アートわんこ」に乗っかったり、さんぽしたり、モンスターに粘土をぶつけて点数を競うゲームをやったりと皆さん楽しそうでした。立正大学の天野先生も訪れ、ハンモックの制作のお手伝い!今日は1日公園の木漏れ日の下でゆっくりと子どもと環境のこと、コミュニティー構築など考えました。この公園も相当除線を繰り返し、安全な「場」にしたようです。作る人、壊す人、直す人、広げる人。多くの人と関わっていきたいです。
8月18日
マッチフラッグプロジェクト 西会津小&豊間小written by 川延
西会津小といわき市の豊間小は長年交流を続けています。西会津小が演奏会直前に火災で失ってしまった楽器を豊間小が贈ってくれたことから始まった交流です。
夏・冬に相互の学校を訪問していた両校ですが、昨年の震災による津波で豊間は大きな被害を受けました。今年の夏は、その豊間小学校の5年生が西会津にやって来ました。
交流プログラムの一環として、今日は両校生徒が一緒にマッチフラッグ制作に取り組みました。
みんなを9斑に分け、各斑で制作開始。
事前に打ち合わせた訳ではないけれど、西会津の子は、山や川、豊間の子は灯台を作る子が多かった。どっちも素晴らしい、どっちも福島だよ。
アートのあそびば①written by 金澤
本日は“南相馬みんな共和国”を立ち上げたボランティア?の1人「アリーさん」のさよならコンサートに参加しました。彼の唄は力強く石の塊が破裂するような歌でした。コンサートの最後に参加者の高橋美加子さんからアリーとみんなに向けてのスピーチがありました。『そうね、アリーは ずーと 生きろ!生きろ!自分で決めろ!て言ったのね。私達の心の中というか「頭」すごく固いもので覆われているの。今、人ってね「幸せ」になることが一番怖いんだよね。もう南相馬はね全部壊れているんです。全世界から私達が思うように動いて立ち上がることを望まれています。でも私達はどういうわけか固い殻の中で眠っているんだよね。アリーはこんなに必死で最後に、こんなに、必死に「生きろ」「生きろ」って何回言ったかなあ。「自分で決めろ」こんなにに叫ばなければならないのか。最後の叫びだと思うよ。自分の中の自分の殻を自分で打ち破る。カナはそれがわかったから泣いたよね。(続)』
8月17日
保育園でマッチフラッグのプレゼンwritten by 川延
喜多方市内の某保育園でマッチフラッグのプレゼンをしてきました。
この日も暑い暑い、ここのところ陽射しが尋常じゃない!
もともと地黒のKですが、さすがにこの夏は肌がヒリヒリします。
子どもたちはちょうどプールの時間が終わったところで、すっぽんぽんの子たちが大はしゃぎ。
ほとんど裸族です。
そんな中で無心にお絵描きをしている子も。なかなか面白い作品です。
この子たちのマッチフラッグ見てみたいな。
しかし、保育園にはクーラーがない!
Kはほぼ死亡していました・・・
そして、ここの庭にも例のものが。数値は0.07。
8月16日
ことばwritten by 金澤
本日は南相馬市鹿島区で開発好明さんの「言葉プロジェクト」のアシストです。鹿島の仮設住宅ではおばあちゃん達が集まり昔の遊び、食べ物、楽しみ、戦争のことなどを方言満載でお話ししていただきました。あるお祖母ちゃんは関東に避難していて自分の言葉で話すことができなくてものすごくストレスが溜まったそうです。今、仮設住まいでも、同じ方言で気楽に喋れる仲間がいることが何より楽しいそうです。元気いっぱいなお祖母ちゃん達に元気もらいました!!
そんなこんなで博物館に戻ると・・・!赤坂館長に久々にお会いできました。相変わらず多忙のようで・・・とにかく忙しそうです。赤坂館長も震災以降は不眠不休!!とにかくかけずり回っているようでして・・。「僕は今やるべき事・・全てやる」といって笑顔で次の現場に向かいました・・。
8月15日
南相馬・福島、そしてもんじゅくんwritten by 川延
終戦記念日の今日、南相馬市にある開発好明さんの作品「政治家の家」で今月もイベントが行なわれました。開発さんは、東電原発から30kmの南相馬市内に「政治家の家」を建てました。窓が一つの小さな部屋ですが、ここで原発事故と被害に遭った人々のことを政治家に考えてもらおうと、全国会議員に案内状を送っています。
昨年3月15日は東電原発から最も大量に放射性物質が拡散されました。開発さんは、毎月この日に政治家の家でイベントを行なっています。今日は、集まった人たちで思い思いの言葉を書いた風船を飛ばしました。今日の風船は原発の方へ飛んで行きました。その後は恒例のBBQ。開発さんの命名した「スーパーのそのまんま焼き」をおいしくいただきました。
ちなみに、まだ「政治家の家」の利用者はいません。
続いて、30kmから20kmに縮小された立ち入り禁止エリアに向かいました。南相馬市と浪江町の境界では蜘蛛が番人をしていました。空間線量も車内で0.8µSv/h。すぐ傍らの牧場には牛の白骨が、無言で惨状を訴え続けています。この光景が今の福島なのです。
福島市に戻ると駅前ではFESTIVAL FUKUSHIMAのイベントが。浪江の光景がウソのようににぎやか!あまりの陽射しにKはたじたじとアーケードの下に退散…。そこにあの「もんじゅくん」が!ツイッターの超有名人に遭遇!
そして、そして、本日最後のミーティングは、新地町の「マイタウンマーケット」で震災後から継続的な活動をしているアーティストの北澤さんと今後の展開についてご相談。マイタウンマーケットを福島藝術計画×ASTTは応援しています。それにしても、北澤さん、筋金入りのアーティストです。
ホントにいろいろあった8月15日でした。
北屋形 御神楽written by 金澤
本日は南相馬市で開発さんの「政治家の家」のイベントです。今回はフクシマからのメッセージを風船に書いて空に放ちました。開発さんは「原発の方向にながれていくなあー」と風船を見つめていました。夕方からは鹿島区北屋形の「御神楽」再生の話し合いです。「御神楽」という伝統芸能が途絶えてしまったものをどうにか再生しようという取り組みです。「ふるさと」に対する思い、津波に被災した現状、放射線の問題など多くのことを抱え込んでしまったこの地に「御神楽」を契機としてコミュニティを再生させたいという地域の強い願いが感じられます。開発さんがアートと絡めて今後どんな展開で「神楽」を再生していくか。期待して下さい。
8月14日
大原美術館柳沢課長と若松・喜多方written by 川延
大原美術館と喜多方とのプロジェクトが今秋の開催に向けて進行中。今日は会場視察と打合せのため学芸課長の柳沢さんと会津若松・喜多方を回りました。
倉敷はクラフト作家の活動がさかんな街、会津のクラフトについても知りたいという柳沢さんのご指名は若手漆職人富樫さん。とうことで、富樫さんの工房をお訪ねしました。伝統技法の良さを巧みにアレンジしたモダンな器たちを堪能しました。
続いて、喜多方のほまれ酒造にある庭園雲嶺庵と蔵の里を視察。両方とも秋のプロジェクトの会場になる予定です。
お盆休暇を使って来てくれた柳沢さん、ありがとうございました。
凹む!!written by 金澤
本日は南相馬市施設の撮影。データを購入し、撮り損ねの撮り直し!アシスト無し!夢中で2時間撮りまくりです。8月下旬に施設の取り壊しが決定したようで本日がラストチャンスのようです。ここであった出来事を考えるとやっぱり心は凹みます。夜には鹿島区の復興商店街で盆踊りをやっておりました。皆さん魂を上手に送っていましたよ。(盆踊りの手振りや振り付けは 魂を掌で掬って流す・・送る 仕草から来ているそうです)夜に光をともすことの意味ももう少し調べてみたいと思います。
8月13日
福島現代美術ビエンナーレ@福島空港written by 川延
トーク&公開ミーティングの翌日は福島現代美術ビエンナーレの開催されている福島空港で反省会と今後の展開についてミーティングを行いました。
まずは、スタッフが先生とともに南相馬を学び続ける。これが、今回のプロジェクトの基本であることを再確認した時間でした。
ビエンナーレには岡部先生の作品も展示されています。広島や北海道など各地でハガキに擦り取られ、多くの人たちのもとに届けられた作品群。今回の展示では、その中心に飯舘村中学校の校歌歌碑のフロッタージュがはめ込まれています。
歌詞にある「栄えあれここに生きるもの」のフレーズ。
現在の福島に捧げられたものであったのでしょうか。
福島現代美術ビエンナーレ@福島空港IIwritten by 川延
今回の福島現代美術ビエンナーレは福島空港が会場。どちらかというと殺風景なターミナルが今はさまざまな作品でにぎやかに演出されています。少し作品をご紹介します。
ビエンナーレを引っ張る渡邊先生の作品は、フクシマ、そのもの。喜多方・南相馬で展示されたマリさんと港千尋さんの作品がここでも登場。展示に苦労したマリさんの長い画面もさすが空港ターミナル!すっきり展示されていました。そして、なんといっても目を引くのはヤノベケンジさんのサンチャイルド。ヤノベさんは福島での展示と聞いて自ら資金を集めて展示を成功させたのだそうです。「岡本太郎の博物館〜博物館から覚醒するアーティストたち」展にも参加してくれたサガキケイタさんの新作はなかなかの力作。
渡邊先生、学生さんたちお疲れさまでした!
8月は・・・written by 金澤
8月は南相馬に半月以上いる状態ですが・・・。南相馬へ行って感じることは・・花がいい(花びらの一枚まで・・葉の葉脈まで色彩を強く感じます)夜空が澄んでいる(天の川が目の悪い私にも見えるほど空が澄んでいて星が・・・近い)潮騒が悲しい(波の崩れる音、岩に砕ける音、わずかな砂浜の波打ち際に打ち寄せる音。。最近強く感じます)全て人の手によってどうすることもできないことです。あと・・原町の母の実家の植物が例年より・・・デス。
8月12日
岡部昌生さんトークと公開ミーティング その1written by 川延
一週間近くに及ぶ現地での視察を重ね、いよいよ岡部先生のトーク、公開ミーティングの当日となりました。お盆の帰省ラッシュの中、広島と前橋からは、アーティストの石丸さん・川口さん、前橋市美術館準備室の九冨さんも到着。皆さん、岡部先生のビッグプロジェクトを支える先輩方です。午前中は津波の被災地を視察して回りました。以前は観光客と地元の方々で賑わっていた魚市場は跡形もなく、多くの方々が亡くなった高齢者施設にはすさまじい津波の痕跡が今も生々しく残っていました。
この光景をスタッフ全員が胸に刻むことから、プロジェクトは始まります。
岡部昌生さんトークと公開ミーティング その2written by 川延
岡部先生のトーク&公開ミーティング本番を迎えました。
客席には原町高校美術部の朝倉先生と部員の生徒さん、南相馬市国際交流協会の若松さんも。岡部先生のトークでは広島やベネチアでのワークショップを臨場感たっぷりの映像とともにご紹介いただきました。ザッザッザッという先生のフロッタージュの音声から始まった3時間は、すぐに過ぎていきました。現在の南相馬で行うアートプロジェクトの重さとこの時間の短さが比例しているのでしょう。
スムーズに流れて最後に拍手パチパチという普通のトークとはまったく違う空気。今回のプロジェクトの始まりに、ある覚悟を迫られた気がします。
公開ミーティングwritten by 金澤
本日は南相馬市博物館で岡部先生の公開ミーティングです。市民を中心にしたアートのムーブメント・アートシーンを創っていくための公開ミーティングです。南相馬の持つ地の記憶は・・・。恐ろしく難しいテーマです。今回は原町高校の朝倉先生をはじめ、原町高校の生徒さんが参加してくれ・・。また大学生の方々も駆けつけてくれ先生のお話を真剣に聴講してくれました。これから私達は何をするのか・・。なぜするのか・・。「生きていく」という命題を岡部先生とこれから手探りでじっくりと掘りさげて行きたいものです。
8月11日
岡部昌生 Art Project in南相馬written by 川延
はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト、岡部昌生先生の南相馬市でのアートプロジェクトが本格始動です。明日のトークと公開ミーティングを控え、南相馬市博物館での会場準備終了。岡部先生の自筆で黒板に看板を書いてもらいました。カッコいい!
記録=境written by 金澤
本日午前中は先日に引き続き南相馬の老人福祉施設のロケです。撮り続けています。壁・壁・壁。スタッフのケンタさんと汗だくになりながら撮影です。私はカメラが本職ではないので・・・。技術はありませんがとにかく「壁」を撮りまくりました。2日間「記憶の記録」をしていると不思議な感じ(気持ち)になります。ここは印象として津波の力で破壊された廃墟ですが・・・。この2日間でこの場の「ぬくもり」を感じられるように気持ちが変化してきたようです。撮れば撮るほど凄惨な印象よりそのものの「現実」が見えてくるようです。ここにはいくつか時計があます。地震で止まったもの、津波で止まったもの。その後止まったもの。いまだ正確に動いているもの。また狂いながらも動いているもの。ここでは時は止まっているのか?動いているのか?わかりません。岡部先生は黙々とフロッタージュと観察・調査を繰り返しています。
8月10日
筑波大学原先生チームプレゼンwritten by 川延
8月前半学生さんを引き連れ、喜多方をリサーチしてきた原先生率いる筑波大学とサンフランシスコ大学の学生たち。金親方の見事なサポートもあり、その成果を今日披露してくれました。
喜多方市内の三十八間蔵とJA石蔵を素材にした夢のある企画は、是非実現させたいという思いにプレゼンを聴いたみなさんを導いていたようです。
原先生と喜多方とのご縁も漆の芸術祭が一つのきっかけになりました。
こんな展開がスタッフには最高にうれしいのです。
稜線=境written by 金澤
本日も南相馬市の調査。南相馬の老人福祉施設へ行きました。私が感じるフクシマの「地の記憶」という意味ではここが「稜線」です。社会の中での稜線でもあり、津波の「際」であったこともそうですし、そこで起こった出来事の全てが「稜線=境」だと感じています。以前港千尋先生をこの場にお連れしたとき、「岡部さんをここに連れてこなければ・・」というお話しをしていました。実際に岡部先生に見ていただくと、くまなくジッと見入っておられました。岡部先生は「ここの壁全て記録したい・・。」と・・。そこから私とケンタさんの仕事が始まりました。
8月9日
地の記憶とはwritten by 金澤
本日は南相馬市の調査です。南相馬市博物館の二上学芸員に案内していただきました。常磐道工事ででた化石群の仮置き場から植物の化石を採掘し、二宮尊徳の墓を訪れ報徳仕法碑を見つめ尊徳の農村復興策を知り、浦尻貝塚では縄文土器を拾い、大悲山で平安の磨崖仏を見ました。今日一日で太古の時間から人の営み、祈りなど数多くの地の記憶を吸い上げることができました。実り多き一日でした。
8月8日
秋田から。熊谷先生会場下見written by 小林
2010年から参加してくださっている秋田公立美術工芸短期大学の熊谷先生。今年も学生たちを率いて参加です。会場候補地を一緒にまわりました。
今年の熊谷ゼミは、自然への畏怖、自然の怒りをテーマにしています。昨年来私たちが改めて自覚した、自然の力への畏怖。そしてそこに感じた自然からの人間社会への怒りが表現されます。御案内した会場は喜多方の三十八間蔵。雰囲気ある空間で静かに作品と向き合えるようになるのではないでしょうか。
続いて、お邪魔したのは金忠さん。今年は新たに金忠さんの座敷蔵を会場としてお借りできそうです。こちらでは、秋田美術工芸短大をあげてとりくんでらっしゃる漆の飯椀のプロジェクトを御紹介させていただきます。金忠の御主人井上さんにプロジェクトの御説明をし、賛同いただきました。御協力大感謝。どうぞ宜しくお願いします。
会場下見を終えた熊谷先生、ますます制作に力が入りますと言ってお帰りになりました。遠路お疲れさまでした。制作頑張って下さい!
原先生、会津若松へwritten by 小林
筑波大学の原忠信先生。ブランディングやデザインが専門です。今年の会津・漆の芸術祭では会津塗伝統工芸士会のみなさんが制作を担当してくださる「くいぞめ椀」プロジェクトに力をかしてくださいます。
サンフランシス州立大学との共同研究で喜多方におこしの合間に会津若松に御一緒いただきました。展示会場予定の末廣酒造さんを一緒に訪問。ちょうどいらっしゃった専務の新城さんに会場を御案内いただきました。会津の酒つくり、酒蔵の歴史をみっちりとご覧いただけました。新城さんお忙しい中ありがとうございました!
会場下見の後は、福島県立博物館へ。江戸時代の会津の漆器をいくつかご覧いただきました。原先生からは「かっこいい!」の言葉が。聞いていてKはとても嬉しくなりました。現代のセンス溢れる人々に「かっこいい!」と言わしめる力が会津漆器にはあるのですよ。そのことを会津・漆の芸術祭で伝えて行きたいと思います。
原先生、会津漆器への応援、どうぞ宜しくお願いいたします!
空written by 金澤
本日は福島空港で開催される「福島ビエンナーレ」の岡部先生の展示のお手伝いです。福島大学の皆さんと高校生も参加しての展示作業。時間はかかりましたがすばらしい展示空間になりました。皆さんお疲れ様でした。昨日刷り採った飯館中学校の校歌の作品が展示されています。皆さんぜひ見に来て下さいね。FUKUSHIMAの思いが「空」から皆さんのもとへ届くように願うばかりです。
8月7日
上越教育大学written by 川延
本日から三日間、Kは上越教育大での美術史集中講義。
これから先生として社会にはばたいていく学生に美術史の楽しさを伝えることが出来たらうれしいのですが。
それにしても朝から夕方まで、話し続けるのはかなりのエネルギーが必要。夕方にはヘトヘトでした。反省点も多々ありますが、Kにも有意義な三日間でした。
また、教室の近くには、漆の芸術祭への参加募集チラシが!うれしいじゃありませんか。
はま・なか・あいづ岡部プロジェクト始動written by 金澤
本日は「はま・なか・あいづ文化連携 岡部昌生プロジェクト」のための岡部先生による福島視察第1弾です。まずは飯舘村に入り現地調査。長泥地区に行こうと津島周りで山道を走ったのですが長泥手前で除線作業を行っていてゲートまでいけず、その途中山道の線度をガイガーで測りました。いつもは「ビビッツ・・・ビビ」と警告音を鳴らす私のガイガーがそこではリズムを刻むのを忘れ「ビーーーー」数値も見る間に上がっていきます。車をちょっと降りて計ってこれですから、山林の除線は相当手強い途方もない仕事になります。福島はまだまだ根の深い問題が数多く残されたままです。その後岡部先生は飯館中学校でフロッタージュ!飯館中学校の校歌の最後「栄えあれここに生きるもの」大岡信さんの詩が岡部先生によって静かに刷りとられていました。
8月4日
週末アートスクール 夏の西会津 その1written by 川延
今回の週末アートスクールは2泊3日の特別編。西会津町奥川で川遊びや花火大会、ジャガイモ掘りと盛りだくさん。二日目の今日はメインイベントの「キャンドルでオリジナルの星座を作ろう」が始まります。まずは、自分へのお土産用に七色のキャンドルを作りました。紙コップにさまざまな色の溶かした蝋を少しづつ流し込み、冷やします。これを何度も繰り返す。完成すれば七色のキャンドルの出来上がりです。みんな、早く完成を見たくて、ソワソワな気持ちを抑えて、キャンドル用のスタンドとシェードも作ります。皆さんの作品、気合入ってます!
週末アートスクール 夏の西会津 その2 星座が出来たwritten by 川延
さてさて、メインイベントのメインイベント、オリジナルの星座を作ろうが始まりました。
大小さまざまなキャンドルを校庭に並べ火を灯すと・・・。
もう、言葉はいらないですね。
ホントに美しかったです。
途中からは月も上り、西会津の夜は忘れられないものとなりました。
週末アートスクール 夏の西会津 その3written by 川延
オリジナル星座を楽しんでいる間に手作り七色キャンドルは固まりました。
さっそく、シェードを取り付けて、火を灯してみました。
いい感じです!
吊り増殖系written by 小林
漆を表現手法とする立岩朝子さん。一年目の会津・漆の芸術祭にも参加してくださいました。今年のサブテーマ「地の記憶 未来へ」にあわせて立岩さんが考えたプランは・・・。吊り増殖系とだけ言っておきましょう。会場は喜多方市の大和川酒蔵さんの座敷蔵でお世話になることになりました。大和川酒蔵さんの場の記憶も取り入れたプラン、どうなるか楽しみです。
8月2日
公募作品決定!written by 小林
会津・漆の芸術祭2012公募作品の選考委員会が都内某所で開かれました。予想を上回る応募者数とグレードの高さに選考委員の先生からは何度も驚きの言葉が出ました。嬉しい限りです。
まずは各先生がじっくり作品プランを熟読。その後の協議で公募作品が決定していきました。協議は、乱戦・混戦。それぞれ視線のことなる委員の先生ですから、決定にいたるまでにさまざまな議論も。数時間の間でしたが、なんという集中力と判断力。
最終的に選ばれた作品は16。およそ3.5倍の関門をくぐりぬけた参加者にはぜひ頑張ってほしいです。
そして、今回は残念な結果となったみなさんにも、引き続き会津・漆の芸術祭を応援してもらえますように。
西会津へwritten by 金澤
本日は週末アートスクールフラグシップ制作の打合せで西会津のロータスインへ行きました。ロータスイン周辺は体育館・屋内プール・体育館・運動場・屋内ゲートボール場等々運動施設が充実しておりその施設の周りには野外彫刻やアート作品に溢れています。学校も最新の設備です。自然と人、芸術の調和を目指して町づくりを実践している事が西会津という町を見て強く感じました。
8月1日
堀浩哉さんと飯舘村written by 川延
アーティスト堀浩哉さんが今年の会津・漆の芸術祭に参加してくださいます。
東電原発事故後の福島の現状にしっかり目を向けた作品が生まれそうです。
まずは、福島市内で飯舘村消防団長のAさんにご自分の作品コンセプトを伝えご相談。
その後は、実際に飯舘村に足を踏み入れました。
宮城の津波被災地をしばしば訪れたという堀さんですが、津波の荒々しい被害状況とは全く異なる無人の飯舘村の状況にショックを受けていました。
堀さんに限らず、多くのアーティストに飯舘村に足を運んでもらいたい。Kはできる限りお付き合いします。
昨年の夏はまだ田んぼらしかったのに、今年はもう・・・。
©Urushi Art Festival,All rights reserved.