尾根越え試み、林に接触か 県防災ヘリ墜落事故
 松本市入山辺の山中に県消防防災ヘリコプター「アルプス」が墜落し、搭乗していた9人全員が死亡した事故で、ヘリは墜落地点の北西にある尾根を越えようとしてカラマツ林に接触し、進行方向先の谷筋に墜落した可能性が高いことが10日、関係者への取材で分かった。松本署の捜査本部は、ヘリが十分な揚力を得られずに低空で尾根越えをしようとした可能性があるとみて調べている。
関係者によると、搭乗員が機内から撮影していた映像などから、ヘリは北東から南西に走る尾根筋に北西方向からほぼ垂直に近づき、尾根筋のカラマツ林に接触して、進行方向先に墜落したとみられるという。
捜査関係者によると、カラマツ林にはヘリのメインローター(主回転翼)で切断されたとみられる木の他に、機体などがぶつかって折れたとみられる木があることが判明。状況からヘリが尾根筋の北西側から飛行して谷筋に墜落したと推測できるという。産業機械などの破損解析が専門の野口徹北海道大学名誉教授は取材に、「樹木の折損面の向きから、尾根から墜落現場方向に一直線で進んでいったことが予測できる」とした。
事故当日、ヘリは通常の救助出動時の倍近い人数が訓練のため乗り込んでおり、捜査本部は揚力低下につながった可能性があるとみて調べている。県危機管理部によると、9人を乗せる大掛かりな訓練は毎年3月ごろに数回しか実施していない。
(3月11日)
関係者によると、搭乗員が機内から撮影していた映像などから、ヘリは北東から南西に走る尾根筋に北西方向からほぼ垂直に近づき、尾根筋のカラマツ林に接触して、進行方向先に墜落したとみられるという。
捜査関係者によると、カラマツ林にはヘリのメインローター(主回転翼)で切断されたとみられる木の他に、機体などがぶつかって折れたとみられる木があることが判明。状況からヘリが尾根筋の北西側から飛行して谷筋に墜落したと推測できるという。産業機械などの破損解析が専門の野口徹北海道大学名誉教授は取材に、「樹木の折損面の向きから、尾根から墜落現場方向に一直線で進んでいったことが予測できる」とした。
事故当日、ヘリは通常の救助出動時の倍近い人数が訓練のため乗り込んでおり、捜査本部は揚力低下につながった可能性があるとみて調べている。県危機管理部によると、9人を乗せる大掛かりな訓練は毎年3月ごろに数回しか実施していない。
(3月11日)
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