北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件から13日で1カ月になる。北朝鮮国籍の男らに対する捜査や司法解剖などをめぐってこじれた両国関係は、互いの国民の出国を禁じる外交問題へと発展したが、問題解決に向けて数日以内に公式協議が始まる可能性が出てきた。
マレーシアのアニファ外相が11日、北朝鮮に残された大使館員ら9人の家族とクアラルンプール市内で面会後、記者団に北朝鮮と直接協議する方針を明らかにした。すでに北朝鮮大使館と日程の調整を進めているという。
協議では、正男氏の遺体の引き渡し先についても話し合われるとみられる。ナジブ首相は、大使館員らの安全を最優先にする考えだが、北朝鮮側は大使館員らを出国させる条件として、遺体の返還を求める可能性もある。
マレーシア警察は10日に遺体…
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朝日新聞国際報道部