朴氏の出国禁止検討か=検察、本格捜査へ−韓国
【ソウル時事】韓国検察当局は、憲法裁判所の決定で罷免された朴槿恵前大統領に対する捜査を週明けにも本格化させる。聯合ニュースなど韓国メディアは11日、聴取を視野に出国禁止措置を取ることを検討していると報じた。
憲法裁は10日の罷免宣告で、「朴氏は(親友の)崔順実被告の私益追求を支援した」と断じ、「憲法・法律違反行為は、在任期間全般にわたった」と指摘、検察が立件した内容を事実上追認した。
現職大統領は内乱罪など重大犯罪を除き、刑事訴追されないが、朴氏は罷免に伴い私人となり、不訴追特権を失った。このため、韓国メディアによれば、検察は、収賄容疑などでの聴取を念頭に出国を禁止する措置を検討。また、物証確保のため、大統領府の家宅捜索を改めて試みる可能性もあるという。