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【マンガ】第16話 フリーランスのススメ(その8)~はじめてのえいぎょう(前編)~

2017年3月13日(月)
高田 ゲンキ(たかた・げんき)
ベルリン在住のイラストレーター(兼漫画家)、高田ゲンキが送るコミックエッセイ
『ライフハックで行こう!』、第16話です(第15話はこちら)。

シリーズでお送りしている、『フリーランスのススメ』編。今回は、いよいよ初めての持ち込み営業の時の話です――

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僕が営業の際に工夫していたこと

初めての営業の日、僕は当時住んでいた神奈川の海沿いの街からJR東海道線に乗って東京に出ました。マンガ冒頭でも書いている通り、この日は3件の営業をハシゴする予定でした。1日に複数の営業を詰め込むにはワケがあって……と言っても交通費を節約できることが一番大きな理由なのですが、当時全く収入がなかった僕は地元から都内まで出るための交通費(往復で2,300円ほど)でさえも財布に厳しく、できるだけ1回で効率よくなるべくたくさんの営業先を回れるようにスケジュール調整を工夫したものでした。

また、営業に行く際に気をつけていたことは、ある程度時間に余裕を持って営業先に向かうということでした(当たり前のことですが……)。僕はなるべくギリギリに行動したがる性格なのですが、電車の遅延等で遅刻してしまっては先方への印象も悪くなってしまうし、何よりせっかく時間を割いてもらっているのに失礼なので、営業先近くのカフェで少しゆっくり出来る程度に余裕を持って到着するようにしていました。特に当時はスマホもGoogleマップもストリートビューもない時代だったので、前日にWebのマップをプリントアウトして準備したものでした(なつかしい……)。

あとは、これから会いに行く担当者の名前をしっかり覚えておくことも大事です。これは当然のようですが、何十件もテレアポや持ち込みをしていると、だんだん誰が誰だか分からなくなってしまい、訪問先の受付で「○○編集部の、えーっと(あれ? 誰だっけ?)……」なんて恐ろしい事態もあり得るのです(数回経験アリ)。なんとか思い出して名刺交換さえしてしまえば、ど忘れしても問題ないんですけどね(笑)。

これに関連して、この時期は持ち込み営業が終わるとすぐに近くのカフェなどに入ってノートを広げ、会ったばかりの担当編集者の似顔絵を描き、その人からもらったアドバイスや意見などを忘れないうちに書き留めるということをしていました。この似顔絵がけっこう重要で、何十件も営業や打ち合わせに行っていると、たくさんの人に会いすぎて顔と名前が一致しない人が出てくるので(特によくある名字の人は忘れやすい)、それを防ぐためにこうした努力をしていたのです。

初めての営業で、いきなりの洗礼!?

そんな感じでのちのち営業のノウハウをいろいろと身に付けて行く僕でしたが、最初の営業先の某A出版社でイラストを見てもらった担当編集者さんから想像もしなかった辛辣な意見をもらいます。それが「高田さんは、イラストレーターになるのをやめた方が良い」というもの。最初に聞いたときは「冗談を言ってるのかな?」と思いましたが(というか、数秒間現実を受け入れられませんでしたが)、全く冗談などではなく編集の竹原さん(仮名)は大真面目に超ストレートなダメ出しをしていたのでした。

いったい、どうして僕はそんなことを言われなくてはならなかったのか? 次回は、その理由を描きたいと思います。どうぞお楽しみに!

次回の第17話は3月27日月曜日更新予定です!


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著者
高田 ゲンキ(たかた・げんき)

ベルリン在住のイラストレーター/マンガ家。1976年生、神奈川育ち。
2004年にフリーランスとして活動開始以来、Macを中心としたフルデジタルでの制作環境を活かして場所や業界慣習にとらわれない自由なワークスタイルを確立。2012年に夫婦でドイツ・ベルリン移住。自身の仕事術やライフハック術、人生論、ベルリンの生活の様子などをブログ『Genki Wi-Fi』とマンガプロジェクト『ライフハックで行こう!』で発信中。ブログ上で、自身の半生記マンガ『僕の半生』も好評連載中! ご意見、ご感想、応援のメッセージはこちらから。

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