[PR]

 1カ月ほど前、東京都豊島区にある西武鉄道の踏切内で、足の不自由な女性(78)が電車にはねられ、死亡した。同社は12日、現場近くの公園で実物の線路を使って踏切を再現し、高齢者向けの安全教室を開いた。

 都内では2月、この女性を含め、高齢者が死亡する踏切事故が3件発生している。今回の安全教室は、参加者に仮設の踏切を渡ってもらい、注意点を確認するのが狙い。実際に使われていたレールと、仮設の踏切や非常停止ボタンが用意された。

 「カート(手押し車)の車輪は固定し、線路に向かって直角に進むようにしましょう」。説明を受け、介護職の横田満里子さん(74)は「体重をかけると車輪が溝につっかかり、はまると抜け出すことも難しかった」と話した。

 西武鉄道によると、2月9日の…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら