金正男暗殺事件で暗躍…日本にもいる「スパイ」の実態
何度も言うが、外見や行動はどこにでもいる社員と変わらない。誰にも気づかれず、暗殺などもさらっとやってのける。
「元CIAの女性に話を聞いたときは、『鉛筆一本で人を殺せる』と言っていました。“刺せば必ず死ぬポイント”を教わっているそうです」
政府は、スパイを野放しにしているのか。
「怪しい人物は、公安が張り込んでいます。北朝鮮スパイは深夜に暗号通信をするので、夜中に関係先を張り込んで通信の形跡を追ったりする。そういう仕事の公安職員は秘密厳守で、家族など身内にも仕事のことは一切話しません。一般の公務員として働いているふりをしながら任務をこなすのです」
冒頭の金正男事件に関しても、名前が挙がっている関係者のほかに、一般人のふりをしながら関与したスパイが必ずもっといるはずだという。事実は小説より奇なりだ。