現実とフィクションを織り交ぜるのが上手く、綿密過ぎる描写にこれは実体験ではないのか?と読者を錯覚させる作風と
どの作品にも共通している視野が狭く暴走して突き進んでいく主人公がたまらなく好みで
狭小な視野で暴走する男なんてどう考えても実際に関係を持ちたくないし、
紙の上だからこそ輝いて魅力的に見える。
ならばこちらも紙の上に行けば良いんじゃないかと言う安直な考えである。
その作家は自分の取り巻く環境や見聞きして知った事を膨らませ歪ませる作風なので
作者に近付く事で題材の一つになれるのではと考えた。
そもそも作家本人にはなんの興味も持てなかった。
そんな事をだらだら考えていたら転機が訪れた。
これはチャンスだと思った。
前述の通りこの状況もきっと小説にするだろう。それに便乗すれば夢が叶うかもしれないと。
作品に共通して登場するような凜とした強い女性として描かれる事は無理であっても
簡単に引っかかってくれたのは良かったが
重ねてにはなるけど作家本人には興味を持てなかったので
TVに映る切り取られ誇張された部分だけで熱を上げたバカを演じる事に酷く苦慮したけど。
この人は私が作家の事が好きだと思ってるんだと思うと面白くて笑いを堪えるのが大変だった。
消印も住所も方言も名前も全部嘘なのにこの人はそれを信じてるのかと思うとそれも面白くて仕方なかった。