キャンドルともし「忘れない」 犠牲者しのぶ
東日本大震災から6年となった11日夜、被災地各地で犠牲者の追悼と復興への願いを込めた行事が行われた。
津波で大きな被害が出た宮城県石巻市南浜地区。「がんばろう!石巻」と書かれた看板の前では約3600本のキャンドルにあかりがともされ、市民ら600人以上が黙とうをささげた。
岩手県山田町では同日夜、漁港にキャンドルで作った「忘れない」の文字が浮かび上がった。また、灯籠(とうろう)流しも行われ、願い事を書いた灯籠が海に浮かべられた。2012年から毎年行われている行事で、今年は用意された100個が流された。
県立山田高2年の上沢りえさん(17)は「津波で亡くなった祖母に、『もう高校生になったよ。(津波の記憶を)風化させないよ』と誓いました」と話した。【丹治重人、後藤由耶】