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【衝撃事件の核心】
被災者尻目にキャバクラで豪遊 巨額復興利権をむさぼった公務員は元建設業勤務だった
注目すべきは逮捕容疑に示された接待の開始時期。採用5カ月後の9月には業者から接待を受け始めているのだ。
捜査関係者によると、鈴木容疑者と小杉容疑者をつないだのは、大開工業の社員だった。鈴木容疑者は除染作業の進み具合を監督する立場にあり、元請けとは日常的に接点がある。そうした中で元請けに大開工業を2次下請けで使うよう、働きかけたと捜査2課はみている。
「元々は民間業者出身で、公共事業を受注する側が発注側にまわってしまったようなもの。こんな採用を行うこと自体が信じがたい」と捜査関係者は憤る。
何度もキャバクラ、アゴ足付きの旅行まで
「接待を受けるのが問題とは分かっていた」。鈴木容疑者は警視庁と福島県警の調べに対し、こう供述して容疑を認めているという。
捜査関係者によると、鈴木容疑者は27年9月以降、出会って間もない小杉容疑者と何度も福島県内などのキャバクラに行ったという。費用は当然、小杉容疑者が持った。
それだけではない。キャバクラに飽き足らなかったのか、鈴木容疑者は富山県内への旅行も小杉容疑者に用意してもらっていた。交通費はもちろん、宿泊代も小杉容疑者持ち。当然、夜には接待が待っていた。
長く公共事業の受注に関与してきた建設関係者はいう。「人間の欲望はせいぜい4つ。酒、女、バクチ、カネ、あとはゴルフなどのスポーツ。そこを攻めれば、たいがいの人間は“落ちて”しまうものだ」