映画祭などＶＲ前面に　新興ＩＴ企業の祭典ＳＸＳＷ開幕

　米テキサス州オースティンで１０日、世界中のＩＴ系新興企業が集まる音楽や映像の祭典「サウス・バイ・サウスウェスト（ＳＸＳＷ）２０１７」が始まった。

　ネットやデジタル関連の見本市とされるインタラクティブ部門では、ＶＲ（バーチャルリアリティー）関連のイベントが目立つ。１２日からの展示会では、ＮＨＫエンタープライズなどが開発した８Ｋ映像と立体音響によるＶＲ体験を売り込むほか、ソニーなどもＶＲ関連の新技術を披露するとみられている。

　今年から、映画祭にもＶＲ部門が新設された。米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の協力を得て２０３０年の火星への旅を描いたものやミャンマーでのイスラム教徒ロヒンギャに対する弾圧を題材にしたものなど、３８作が出品されている。（加藤丈朗）