10 books that blew my mind
Posted by Joseph Heath on July 5, 2015 | education
今現在、個人的には完全に真夏モードに入っているので、しばらくブログのエントリは軽い内容が増える予定だ。この機会に、過去に幾人かの人から寄せられてきた質問への返答を投稿しておこう。ということで、このエントリ、私の物事への見方に強い影響力を与えた(あるいは、私の思考を根源レベルで変更するに至ったり、私の卑小な考えを一変させたような)書籍を10冊を挙げさせてもらっている。10冊からは古典を除いているので、全て第二次世界大戦終結以後に出版された書籍となっている。
1.ユルゲン・ハーバーマス『晩期資本主義における正統化の諸問題』1973年
2.ユルゲン・ハーバーマス『コミュニケイション的行為の理論』1978年
3.タルコット・パーソンズ『社会体系論』1951年
4.デイヴィド・ゴティエ『合意による道徳』1986年
5.ジョン・ローマー “A General Theory of Exploitation and Class”『搾取および階級の一般理論』1982年 ※未訳
6.ロバート・ブランダム “Making it Explicit”『明示化する』1994年 ※未訳
7.ロバート・ボイド&ピーター・リチャーソン1 “Culture and the Evolutionary Process”『文化と進化の過程』1985年 ※未訳
8.フランソワ・エワルド2 “L’etat providence”『福祉国家』1986年 ※未訳
9.トーマス・フランク3 “The Conquest of Cool”『クールの征服』1996年 ※未訳
10.ジョージ・エインズリー4 『誘惑される意志』1992年
以上リストは、私が読んだ時系列順である。私の哲学的見解は、これらの書籍の内容の総和によって形成されていると常々感じている。なので、この10冊を読めば、私が強く抱いている関心と、それについて言わんとすることを推察できるようになるはずだ。今のところ、世界中を見渡しても、ここで挙げた10冊を全て読み込んでる人はいないようなので、これ幸いなことに、独自性を打ち出すことにも成功しているかもしれない。
因みに、この10冊、どれも『簡単』に読める本ではないので、夏休みの読書リストにするのはお勧めはしかねる。これらのうち何冊かは、私個人も文字通り何年もかけて読んだ(一部は理解に副読本を要するような)書籍となっている。なので、私個人としては、これらを全て、ないし何冊かを読むことを強く推奨する一方で、ノンアカデミシャンには理解が非常に難しい本でもあるので、世間様にお見せするのに適切でないリストになっているかもしれない。
(最後に、もし古典をリストに追加して良い場合は、カントの『純粋理性批判』『実践理性批判』、ウィトゲンシュタインの『哲学的探究』、ホッブズの『リヴァイアサン』である)
※訳注:訳者による補足、註釈の文面は基本的に[]で囲っている。
※訳注:邦訳がない書籍は、原題の直後に訳者による便宜上の邦題を追加している。
※訳注:タイトル直下の年代は、原書の出版年である。
※訳注:日本語版のウィキペディアに項目がある著者は、ウィキペディアへのリンクを貼ることで書籍の著者の紹介を割愛している。
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