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 朴槿恵(パククネ)前大統領の長年の支援者、チェ・スンシル被告が10日、朴氏が大統領職を罷免(ひめん)された事実を知って号泣したと、チェ被告のめい、チャン・シホ被告が同日、明らかにした。両被告は同日、ソウル中央地方裁判所で開かれた公判にそろって出席した。

 チャン被告は午後の公判の際、チェ被告が昼の休廷時間中、待機していた拘置施設で大声を上げて泣いた事実を明らかにし、「胸が痛かった」と語った。韓国メディアによれば、チェ被告は午前の公判中、弁護士から朴氏が罷免された事実を伝えられたという。

 チェ被告は昨年10月31日に検察当局に出頭した際、「国民の皆様、お許しください。死ぬほどの罪を犯しました」と語ったが、1月25日に特別検察官の事務所に出頭した際には態度を一変。「ここは民主主義の特別検察ではない。子供や孫まで抹殺し、この地で罪を着せようとしている。朴大統領の共同責任を明らかにしろと、自白を強要している。とても悔しい」と主張していた。(ソウル=牧野愛博)