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【ゴルフ】

青木瀬令奈が初の単独首位 マイナス思考電車には乗りません

2017年3月11日 紙面から

第1日、18番でラインを読む青木瀬令奈=高知県・土佐CCで(神代雅夫撮影)

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◇ヨコハマタイヤ PRGRレディス<第1日>

 ▽10日、高知県香南市・土佐CC(6228ヤード、パー72)▽晴れ、15・1度、南3・2メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽108選手(うちアマ6人)▽観衆2619人

 ツアー初優勝を目指すプロ7年目の青木瀬令奈(24)=三和シヤッター工業=が7バーディー、ノーボギーの自己ベスト65をマーク、7アンダーで単独首位発進した。3打差の4アンダー、2位に鈴木愛(22)=セールスフォース=とキム・ハヌル(韓国)、3アンダーの4位に葭葉ルミ(23)=富士住建、前週優勝のアン・ソンジュ(韓国)ら7人が続いている。大会連覇を狙うイ・ボミ(韓国)は2アンダーで11位。

 1993年・酉(とり)年まれの年女、青木が殻を破って飛び出した。自己ベストスコアを1打更新する65で、プロ人生初の単独首位発進だ。

 「あそこでいい流れから降りちゃうんじゃないかって不安になった。でも“マイナス思考電車”に乗り換えずに行けました」というのは、13番パー4でのパーセーブ。10番から3メートル、2・5メートル、3メートルを立て続けに決めての3連続バーディーで、6アンダーまで伸ばした直後だった。第2打をグリーン右手前のラフに外すピンチ。「カップまで15ヤードのアプローチをOKに寄せて、パーセーブできた。あれでマイナス電車は通過していきました」。15番で7つめのバーディーを追加、ボギーなしで上がってきた。

 昨シーズン1年間かけて「メンタルの流れをつかむ勉強をしてきた」という。最も参考にしたのは、フィル・ミケルソン(米国)のメンタルコーチ、マイケル・T・ラードン博士の著書「ゴルフメンタルゲームに勝つ方法」。「自分の脳の中には複数の考えが存在する。どれに乗るか、乗らないか。たとえば電車と一緒。マイナス思考の電車が来ても、乗りたいプラス電車が来るまで待てばいい。そういうイメージ作りを勉強できた」という。恋い焦がれる初Vへの手がかりになりそうだ。

 一昨年から2年連続賞金ランク27位。昨年7月の大東建託レディースでは、首位タイで最終日を迎えながらスタートホールで池ポチャのダブルボギーをたたき、14位に終わった。中学1年から11年間使い続けたマレットタイプのパターを台形マレットに替え、この日は出場選手最少の23パットだった。

 自身の「バーディーゾーン」という160ヤード前後の距離を打ち分けるため、5番ユーティリティーを2本入れる珍しいクラブセッティングを貫き、勤勉家・セレナがV電車に乗った。 (月橋文美)

 

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