[韓国大統領罷免]朴氏「話す言葉ない」 沈黙続ける

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領は10日、憲法裁判所が裁判官の全員一致で自身の罷免を宣告したことに衝撃を受け、沈黙を続けているもようだ。

 朴氏は同日、青瓦台(大統領府)の官邸で参謀らと会議を行ったが、「話す言葉がない」とし、立場を明らかにしなかったという。

 約3時間行われた会議ではソウル・三成洞にある私邸への移動や国民向けメッセージの発表などについて議論したが、朴氏は特に意見を表明せず、活発な意見交換は行われなかったという。

 朴氏はこれまで、弾劾手続きは不当であり、自身に絡む疑惑は弾劾の理由にならないとの立場を示してきた。昨年12月9日、国会で弾劾訴追案が可決された後、閣僚との懇談会で「血の涙が出るという言葉の意味がようやく分かった」などと心境を明かし、涙を見せたこともある。

 青瓦台関係者は「憲法裁の決定に衝撃を受けたのではないか」と述べた。

 朴氏は会議後、一人で官邸に残っているとされる。別の関係者は「今日は静かに過ごしたいようだ」と伝えた。

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