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【プロ野球】

<WBC>松井裕は3者連続三振 最年少21歳が強烈初登板

2017年3月11日 紙面から

日本−中国 4番手で登板し3者連続三振を奪った松井裕=東京ドームで(七森祐也撮影)

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◇1次リーグ 日本7−1中国

 日本は着実に得点を重ねて3連勝を飾った。1回に山田の犠飛で先制。2回には小林が2ラン、1点を失った3回には中田が2試合連続となる2ランを放った。先発の武田は3回2死から失点したが、その後は追加点を与えず3イニング1失点。2番手の藤浪は2イニングで4三振を奪い、7回に登板した松井裕も3者連続三振と危なげなかった。

 オレを忘れちゃ困る。侍ジャパン最年少21歳の松井裕が強烈デモだ。7回に4番手でマウンドに上がると、格下の中国相手とはいえ、胸のすくような3者連続の空振り三振ショー。「緊張したけど嫌な感じじゃない。シーズンから遠ざかっていたのでいい緊張感だった」。屈託のない表情で“初陣”を振り返った。

 「投げたい気持ちが強かったのが力みになった」と、初球がこの日の最速149キロで高めに。ただ、最初の打者をストレート主体で三振に取ると普段の姿を取り戻した。2人目はスライダーでバットをへし折り、外角に沈むチェンジアップでなで斬り。最後はスライダー2球で追い込むと、3球で料理した。

 侍ジャパン初実戦だった2月25日ソフトバンク戦では制球が定まらず1安打、2四球で1失点。WBC公認球に対応するため、体重移動に気を付ける修正に着手した。すると、阪神との強化試合を含めて計7人連続三振。「自分の武器のスライダーでカウントを取って、優位に攻められたら怖くないと思う」。2次リーグに向け首脳陣に好印象を与えたのは間違いない。

 3月11日は東日本大震災から6年目。東北の球団を代表して「辞退された嶋さんの思いも、東北の被災地代表として、少しでも自分の投球で元気が出たと言ってもらえれば」と力強く締めくくった。 (竹村和佳子)

 

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