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【プロ野球】

<WBC>小林はビックリ2ラン 侍正捕手の視線はオランダ封じへ

2017年3月11日 紙面から

日本−中国 2回裏2死一塁、左越え2ランを放ち生還した小林(右)は、一走松田に迎えられる=東京ドームで(黒田淳一撮影)

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◇1次リーグ 日本7−1中国

 喜びが思わず、にじみ出た。1点リードの2回2死一塁。小林が中国先発・甘泉の真っすぐをフルスイングした打球がきれいな弧を描く。打球の着弾点を確認すると、満面の笑みを浮かべダイヤモンドを回った。

 「2ボールだったので思い切りいっていいカウントだった。強い打球を心がけた」。プロ通算3年8本塁打の男が大舞台で放った会心の2ラン。正直、誰もが打撃には期待していないが、7日の初戦・キューバ戦では2安打もマークした。WBC日本代表で捕手出場時の本塁打は、2006年大会2次リーグの里崎、09年大会1次リーグの城島に続き3人目。ただ、小林は慢心することなく表情を引き締めた。「僕はそんなに打てない。なかなか、ああいう打球を打ったことがないので、バントとか小技をしっかり決めたい」

 1リーグ全3試合でスタメンマスク。守備でも魅せた。3回1死一塁で一走を鋭いけん制で刺し自慢の強肩を披露。小林を本大会の正捕手に指名した小久保監督は「肩の強さは誰もが認めるところ。昨年の強化試合からキャッチャーの振る舞いを含めて彼中心でと考えていた」とうなずき、「ホームランは全く予定外でしたけど」とうれしい誤算に目尻を下げた。

 2次リーグの初戦はヤクルト・バレンティンが中心で強打を誇るオランダ戦。「長打力があってパワーがある。いろいろ策を練りたい。プレッシャーはあるけど、しっかり責任感を持って自分がチームを引っ張りたい」。さらなる強敵が待ち構える舞台でも、侍の扇の要がチームをけん引する。(小林良二)

 

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