「オネエ」集客催し中止　「不快」と外部から指摘　ボートレース尼崎

　「ボートレース尼崎」（兵庫県尼崎市）が、芸能界で活躍する「オネエ」の集客イベントを開催したところ、外部から「性的少数者への偏見を助長する」と指摘を受け、その後の開催を取りやめていたことが１０日、分かった。

　ボートレース尼崎を運営する尼崎市と伊丹市でつくる実行委員会が企画した「オネエ来（こ）れクション」。全国モーターボート競走施行者協議会の助成を受け、昨年１２月に始めた。今年１月までに「オネエタレント」としてテレビなどに出演する芸能人とボート選手との対談、抽選会などを計３回開いた。

　その後、伊丹市などに性的少数者を名乗る人から「不快感を受ける」などとメールが入り、両市が協議。２月１日、本年度内にあと３回催すイベントを中止にした。実行委は「新たな顧客層の獲得を狙ったが、性的少数者への理解と認識が及ばなかった。反省している」としている。（岡西篤志）