格安SIMなどでも災害用伝言板を素早く使えるように! |
NTTドコモやau、ソフトバンクといった大手携帯電話会社からこの春にいわゆる「格安SIM」を提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)に乗り換えたり、新たに子どもなどに新規契約したという人もいるかと思います。
MVNOの大手3社との違いとしてよく言われているのはキャリアメールが使えないことや定番コミュニケーションサービス「LINE」の年齢認証ができない(LINEモバイル除く)などですが、各種設定も自分でやらなければならなかったりすることも挙げられるでしょう。
その中でも地震や津波などの災害時に安否を登録・確認できる「災害用伝言板」についても専用アプリがあるわけではないため、いざというときに向けて事前にホーム画面などにショートカット(アイコン)を設置しておくと良いでしょう。
そこで今回はiPhoneなどのiOSにおけるSafariと、AndroidにおけるChromeで災害用伝言板をホーム画面に設置する方法を紹介したいと思います。
【災害用伝言板とは】
災害用伝言板は、大きな災害が起きた時に被災地などにいる人が安否を登録し、その家族や知り合いなどが確認できるサービスです。登録・確認はWebからの「災害用伝言板」のほか、通話でできる「災害用伝言ダイヤル」もあります。災害が起きた時には通話・通信も確実にできるとは限りませんし、どちらも素早く使えるようにしておくと良さそうです。災害用伝言ダイヤルの場合には「171」と電話帳に登録しておきます。
・災害用伝言ダイヤルの操作手順
1. 「171」に通話(発信)します。
2. ガイダンスに従って、録音の場合は「1」を、再生の場合は「2」をダイヤルします(暗証番号を付けて録音・再生を行うこともできます)。
3. ガイダンスに従って、連絡をとりたい方の電話番号をダイヤルします(03などの市外局番で始まる電話番号の場合、市外局番からダイヤルします)。
4. 伝言を録音・再生することができます。
一方、災害用伝言板は大手携帯電話会社の場合には各社が用意していますが、それらはMVNOから利用できないようになっています。そこで、NTT東日本やNTT西日本が運営している「災害用伝言板(web171)」を利用します。
なお、大手携帯電話会社各社ではスマートフォン(スマホ)など向けアプリも提供しています。 その他、災害用伝言板と安否データの互換性を持つ「Googleパーソンファインダー」も提供されているので、MVNOやSIMフリースマホを使っている場合には、web171ではなくてGoogleパーソンファインダーを設定しておくのでも良いでしょう。
・NTTドコモ
http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi
・au
http://dengon.ezweb.ne.jp/
・ソフトバンク
http://dengon.softbank.ne.jp/
・ワイモバイル
http://dengon.ymobile.jp/info/
・web171
https://www.web171.jp/
・Googleパーソンファインダー
http://www.google.org/personfinder/japan/
【災害用伝言板(web171)をホームに設置】
それでは、iPhoneやAndroidで災害用伝言板(web171)をホームに設置する方法を紹介していきます。といっても、それぞれ単にWebブラウザーでweb171を開いてショートカットをホーム画面に設置するだけです。Webブラウザーは、iPhoneではSafari、AndroidではChromeを利用しています。◯iPhone(Safari)の場合
iPhoneなどでWebブラウザーのSafariを起動し、上記リンクなどからweb171を開きます。web171が表示されたら、画面下中央にある「共有」ボタンを押し、「ホーム画面を追加」を選択します。「ホーム画面を追加」がない場合には横にスライドさせて探しましょう。
「ホーム画面を追加」を押すと、「ホームに追加」画面が表示され、右上にある「追加」を押せばホームに追加されます。ホームに設置できたら、わかりやすいところに置いておきましょう。
◯Android(Chrome)の場合
Androidでも同様にWebブラウザーのChromeを起動させ、web171を開いたら右上にあるメニューボタンを押して、表示されるメニューから「ホーム画面に追加」を選択します。「追加」を押せば、ホーム画面に設定できていると思います。
災害が起きてとっさに連絡するのはまずは家族だと思いますので、余裕がある家族が災害用伝言板に安否情報を登録すれば良いということもあるかもしれませんが、やはり本人が状況に合わせて逐次登録するのが最も確実な安否情報になります。
その時になってweb171を思い出せるなら良いですが、できればホーム画面やせめてブックマークに登録・設置しておくと良いかと思われますので、この機会に是非試してみて欲しいところです。
記事執筆:memn0ck
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