【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所が朴槿恵(パク・クネ)氏の大統領罷免を決定したことを受け、約1500の団体でつくる「朴槿恵政権退陣非常国民行動(退陣行動)」が昨年10月末から朴氏の罷免を求め週末に開催した集会が11日を最後に終了する。退陣行動の関係者が10日、聯合ニュースの取材に対し明らかにした。一両日中にも公式発表が行われるという。
同関係者は、罷免は実現したものの長く続いた不正行為などの清算や共犯者の処罰など、重要な要求は認められなかったとした上で、「大統領選の期間は退陣行動の組織を維持し、不定期に集会を続ける予定」と説明した。
最長で60日間続く大統領選の期間に2~3回大規模な週末集会を開き、朴氏の拘束や共犯者の処罰、不正行為の清算などを求めていくという。
また、4月には旅客船セウォル号沈没事故が発生してから3年を迎えるため、船体の早期引き揚げや事故の真相究明などを求める集会が行われる見通しだ。
11日の集会は午後4時からソウル・光化門広場で行われる。韓国の歌手による勝利記念コンサートが行われるほか、財閥トップの拘束や、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備の撤回などを訴える。
一方、朴氏の罷免に反対していた「大統領弾劾棄却に向けた国民総決起運動本部」も11日にソウル・徳寿宮の大漢門前で予定通り集会を開くと明らかにした。