韓国の憲法裁判所は10日、裁判官全員一致で、朴槿恵(パク・クンへ)大統領の罷免を決定した。
憲裁は10日午前、韓国国会が昨年12月に訴追を議決した朴槿恵大統領の弾劾案を認容し、罷免すると言い渡した。
憲法に基づいて、弾劾は宣告と同時に効力が発生し、朴大統領は直ちに大統領の職から罷免される。
朴大統領は身辺整理などを行い、ブレーン陣にあいさつをした後、直ちに大統領府(青瓦台)を離れるものとみられる。
朴大統領は、2013年2月25日に就任してからおよそ4年で、任期をおよそ1年残したまま大統領府を出ることになった。昨年10月、側近の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑により大統領退陣を要求するデモが始まってから5カ月、国会で弾劾訴追案が議決されてから3カ月での退陣だ。
大統領のポストが空席となったため、憲法が定める通り、次期大統領は60日以内に補欠選挙の形で選ばれることになる。
今年5月ごろの大統領選挙日まで2カ月の間は、異変がないかぎり、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行をトップとする体制で韓国の国政が運営される見込みだ。
韓国政府は直ちに大統領選挙の日程を確定させ、選挙管理委員会は本格的な実務の準備に着手する。