蹴球探訪
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【首都スポ】[大学サッカー]法大・関口亮助 38年ぶりの関東1部制覇目指す2017年3月10日 紙面から
第91回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)の開幕まで約1カ月となり、各チームが調整のペースを上げている。昨季の1部リーグ上位6校の新主将に新しいシーズンの抱負を連載で聞いていく「リーダー蹴春トーク2017」、その2回目に登場するのは法大GK関口亮助(3年・浦和ユース)だ。この3年間、右肩上がりの成長曲線を描いてきた法大が今季目指すのは、38年ぶりとなるリーグ制覇しかない。頼れる守護神が最後尾からチームをけん引する。 (取材・構成、関孝伸) −主将就任は新4年生全員の話し合いによって決定しました 関口「自分はグラウンドの中でリーダーシップを取れるタイプなので、その点がみんなから推された理由だと思います。全員の意見が一致して決まりました。本来なら話し合いと投票で決めるんですけど、投票をしないで決まりました」 −主将に就任するにあたって、まず最初に考えたことは 「チームのために行動するということを私生活の部分からみんなに意識させようと思いました。簡単な例としては、寮の食堂やトイレを後の人のことを考えてきれいに使うといったことです」 −サッカーに関しての意気込みを 「全タイトルを取ることをチームの目標として掲げました。リーグ戦に関して言うと、去年とおととしは両方とも後半戦に入ってから調子を落として優勝争いに絡めなかったので、今年は優勝を狙う上で、まずはシーズンを通して首位の座を争っていきたいと考えています」 −失速傾向に陥らないためにはどうすれば 「調子が下がったときのチームの雰囲気がすごく良くなかったという反省があります。チームの雰囲気はキーパーからつくるもの。連敗してしまったようなときでも、自分の振る舞いでみんなを盛り上げて、チームを立て直していきたいと思います」 −とはいえ、最近のリーグ戦の最終順位を見ると、3年前が2部優勝、おととしが1部7位、去年が1部5位と着実に上がってきています 「優勝争いをして去年の順位を上回ることが今年の最低限の目標になります」 −今年のチームが好成績を収めるためには、ディフェンスの安定が鍵になります。山田将之選手(FC東京)をはじめとして、最終ラインの主力がごっそりと抜けてしまっています 「キーパーの自分にとっては、特に心強い存在の守備陣でした。その選手たちがいなくなったことで正直不安ですけど、自分がとにかく引っ張っていくしかないという心境でいます。一番後ろから全体を見て、チームの流れを自分がつくっていきます。自分の守りでチームを勝たせたいです。リーグ最少失点を目指していきます」 −出場経験が豊富とは言えない選手たちがディフェンスラインに入ってくるので、関口選手のパフォーマンスが勝敗の行方をより左右しそうです 「自分のコーチングがムチャクチャ重要になります。精神的な部分も含めて、経験が少ない選手のカバーを自分がしなければいけないと考えています」 −関口選手のキーパーとしての特長は 「特にクロスへの対応に自信があります。長いキックと短いキックの使い分けができるのも武器だと思っています」 −経験が浅い選手たちとの連係を開幕までに少しでも良くしていきたいところですが、実は関口選手は故障で離脱中 「去年の12月1日に右足首を手術しました。今は外からチームを見るいい機会と前向きにとらえて、チームのいいところや悪いところをノートにまとめて客観的に分析しているところです」 −4月のリーグ開幕には… 「そこに間に合わせるために、逆算して手術をしました。リーグ戦の開幕には絶対に間に合いますし、できれば、3月22日からの天皇杯予選にも出たいと考えています」 −昨年はその右足首の故障により、リーグ戦の最後2試合とリーグ戦の上位校が参加する全日本大学選手権(インカレ)を欠場しました。一年を通してフルに出場したことがまだない関口選手のラストシーズンにかける思いは人一倍強いはず 「去年は完璧に不完全燃焼に終わりました。今年は年間を通して試合に出て、チームをまとめていきたいと思います。自分はインカレに出たことがないので、リーグ戦でインカレの出場権を取って、最初で最後のインカレを優勝で飾って終わりたいです。法政はこのところタイトルから遠ざかっていて、古豪と言われています。自分たちがタイトルを取ることでその呼ばれ方を変えたいと考えています」 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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