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 過激派組織「イスラム国」(IS)が首都とするシリア北部ラッカの制圧作戦を巡り、米軍が米兵400人の追加派遣を進めていることが分かった。AP通信などが9日に報じた。トランプ政権下で、対IS作戦が具体的に強化されるのは初めて。

 シリアには現在も約500人の米兵が駐留するが、地元武装組織への訓練や助言などの任務を担うにとどまっていた。追加派遣には海兵隊の砲撃部隊などが含まれる。より地上戦に近い形で戦闘に関与するため、米軍にはリスクが高まる任務となる。

 米軍が支援する少数民族クルド人を中心とする武装組織「シリア民主軍(SDF)」は昨年11月にラッカ周辺地域の制圧を開始。ラッカ制圧は数週間後に本格化するとみられる。住民の被害を避けながらの市街戦は困難が予想されることから、米兵の追加派遣が決まったとみられる。(ワシントン=杉山正)

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