蹴球探訪
異端のレジェンド 土屋征夫 41歳9カ月“J1最年長出場”(5月25日)
【プロ野球】<WBC>日本の1位突破決定 きょう中国戦、武田で3戦全勝だ2017年3月10日 紙面から
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次リーグB組で開幕2連勝した侍ジャパンは9日、最終戦を残して1位が確定し、2次リーグ進出が決まった。この日、希望者のみが中国戦(10日)に備えて東京ドームで汗を流し、先発する武田翔太投手(23)は堂々のゼロ封を宣言。小久保裕紀監督(45)は2次リーグで対戦国による先発ローテ変更を否定し、調整優先とする意向を示した。なお、B組はオーストラリアが中国を8回、11−0のコールドゲームで下し、通算成績でキューバと並び1勝1敗とした。 無傷で行軍を続ける。2連勝した1次L。先発の石川、菅野が十二分に試合をつくった。第3戦を担う武田が、両者の心意気を引き継ぐ。「チームの勝利のため、気合十分のナイスピッチングをしてくださった。日本のために強い気持ちを持って、全力でいきたい」。その上で「しっかりゼロに抑える気持ちで」と、今大会の侍先発で初めてのゼロ封を誓った。 小久保監督は「65球、マックスいってもらいたい。ということはしっかりゲームをつくらないといけない」と求める。本番前最後の実戦、3日阪神戦で2イニング53球を要し、3失点降板。「5回は難しいかもしれないけど、4回はいってもらいたい」。相手の力量も2戦目までよりは落ちる。石川の4イニング、菅野の4イニング1/3と同等の投球回を望んだ。 これまで5回の理想を口にしてきた武田も「4回じゃないですかね」と目標を現実的にした。「第一に抑えること」とフォーム修正を済ませ集中。映像資料で見た中国打線は破壊力を欠いたが「油断は禁物。データに目を通し、抜け目ない投球を」と肝に銘じる。 戦国の知将・武田信玄の旗印「風林火山」は、孫子の兵法に基づき、臨機応変の戦いを志す。武田のモットーも同様だ。WBC公認球限定のツーシームを交えた配球も、型にはめず「相手の攻めにもよる。早打ちなら変わるし、じっくり来るなら早く打たせたい」と柔らかく構えた。 「一球の重み。考えながら投げたい」。国際大会は一昨年プレミア12も経験したが、WBCは特別。「責任を感じます。抑えないといけない」。中国戦で好投すれば、プレーオフになった際の16日の先発登板が濃厚。次の段階を見据え、10日は内容も突き詰めるべき一戦だ。 (森淳) PR情報
|