党本部の引っ越しは２度目だ。地名から「三宅坂」と呼ばれ、政局の舞台にもなった自前の「社会文化会館」は老朽化が激しく、平成２５年に今のビルに移転した。今回は永田町からも離れ、“都落ち”ともささやかれる。経費節減は党本部の移転にとどまらない。党職員の希望退職を募る一方、党機関紙の購読費や党費の値上げの検討にも入った。

　吉田氏は２月２６日の全国代表者会議で、次期衆院選の議席目標について「５人以上の当選だ」と訴えた。ただ、党職員の士気は今ひとつで、「国政で『格差是正』や『生活再建』を訴えながら、足元は厳しくなるばかり。党本部の移転は気分転換にもならない」と不満を募らせている。（岡田浩明）