中国メディアの今日頭条は8日、日本在住とみられる中国人女性の手記を掲載し、「多くの中国人にとって、日本は物価の高い国」というイメージがあると伝える一方、わずか980円で自動車を購入することができたと伝え、「日本はとても不思議な国」だと伝えている。

 記事は、日本の消費市場は中国と同様に「繁忙期」と「閑散期」があり、閑散期は中国自動車市場では割引セールが行われることが多いと紹介したうえで、「日本の大手中古車サイトで時間をかけて安い車を探していたところ、なんと車両価格980円の車を見つけた」と紹介した。

 その中古車は1997年に生産され、すでに販売も終了している日本メーカーの軽自動車だったというが、わずか980円という価格に惹かれて購入することにしたのだという。ただ、あまりに古く、ドアの取っ手が壊れていたうえ、価格もあまりに安すぎるため、ブレーキなどに問題があるのではないかと疑問に感じたというが、販売店側がブレーキや動力系統には問題がないと保障してくれたため、結局購入することに決めたと伝えた。

 日本は中国と違い、中古車であってもナンバープレートの交付費など、さまざまな費用がかると伝え、結局は合計で8万9800円を支払うことになったと紹介する一方、「どのような項目にいくらの費用がかかるのか、ちゃんと明細を発行してくれたため、安心して購入することができた」と紹介、日本の商取引の透明性を評価した。

 記事には、980円という価格で販売されていたという車の写真を掲載しているが、この写真を見た中国のネットユーザーたちからは「1997年生産の車がこんなにきれいだなんて! 日本の自動車文化は中国より進んでいることが分かる」などの声が数多く寄せられており、20年前の車が今なお現役で走るという日本車の品質に驚きを示す意見も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)