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【釜山・慰安婦像設置】
慰安婦像の“公共物化”が進む韓国 撤去にはほど遠く 駐韓日本大使の帰国から9日で2カ月
日本の公館前に違法設置された慰安婦像はソウルと釜山の2カ所だが、韓国各地で慰安婦像の公共造形物への指定が広がっている。2015年の江原道(カンウォンド)原州(ウォンジュ)市を皮切りに、今月には、忠清北道(チュンチョンプクト)堤川(チェチョン)市、京畿道(キョンギド)安養(アニャン)市、全羅(チョルラ)北道益山(イクサン)市で慰安婦像を“公共物”とする流れが相次いでいる。
韓国政府は2月中旬、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相の名義で、釜山市や同市東区などに慰安婦像の移転を求める意向の文書を送った。だが、それ以後の政府の動きは不明だ。
釜山では慰安婦像に加え、日本の朝鮮半島統治時代に「強制された」という徴用工の像を設置する計画も検討されている。全国民主労働組合総連盟(民主労総)の釜山地域本部などが来年5月の設置を目指している。設置場所は検討中としているが、日本政府への謝罪と賠償の要求が目的という。