テレビ東京の番組「開運!なんでも鑑定団」が、出品された茶碗を貴重な「曜変天目茶碗」と鑑定した昨年12月20日の放送について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(川端和治委員長)は10日、審議対象としないことを明らかにした。
同日の委員会後、川端委員長は「本物かどうかを判定する能力がない。同委員会の問題にはなり得ない」と説明した。
同番組は、徳島県のラーメン店経営の男性が所有する茶碗を取り上げ、古美術鑑定家が「曜変天目に間違いない」として2500万円の鑑定額を付けた。後日、鑑定結果を疑問視した愛知県の陶芸家が、番組内容の審議を求めてBPOに意見を寄せていた。