あきれることに韓国では、政界も含め、憲法裁の決定に「従うか否か」が議論となっており、審判決定後も法律無視の大混乱が続きかねない。警察も、市民団体などが決定に納得せず激しい抗議行動に出る恐れがあるとみて厳戒態勢に入った。
朴氏の退陣を求め「ろうそく集会」を開いてきた市民団体は、9日から言い渡し翌日の11日まで、ソウル中心部の光化門広場で集会を開く。保守系団体を中心とする罷免反対派も、憲法裁周辺で泊まりがけの集会を続けるとしている。
両陣営が激しく衝突する事態も予想されるため、聯合ニュースによると、警察はソウルの10日の警戒レベルを3段階のうち最高に引き上げ、前後の9日と11日も上から2番目の警戒レベルを維持する。
聯合ニュースは「決定に対して暴力的に反応することがあってはならない」と冷静な対応を呼びかけるが、何が起きてもおかしくない。