<朴大統領弾劾判決>緊張の中、憲法裁前に「非武装地帯」

<朴大統領弾劾判決>緊張の中、憲法裁前に「非武装地帯」

2017年03月10日07時42分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  9日の憲法裁判所はソウルの中の孤島のようだった。午前8時、ソウル全域に「乙号非常」を発令した警察は、憲法裁正門前の道路に警察バス20台で「車壁」を作った。

  憲法裁正門側にのみ外部とつながる通路を設けた。「ろうそく」と「太極旗」の集会参加者の接近を源泉封鎖する「非武装地帯(DMZ)」が作られた。分かれた広場の風景と似た「車壁」の間の空間で1人デモ隊20人がカードを持って各自の主張をした。「弾劾却下」「軍隊よ、立ち上がれ」「弾劾されてこそ春がくる」「弾劾が民心」など正反対のメッセージが入り乱れた。みんなカードに書かれた内容を確信している表情だった。

  ある女子大生は「常識的に弾劾されると思う」と語った。女子大生と30メートル離れたところにいた50代の男性は「当然、弾劾は棄却される。審判が終われば手段・方法を問わず従北勢力を清算しなければいけない」と主張した。

  憲法裁の正門から120メートルほど離れた地下鉄「安国(アングク)駅」には憲法裁前の1人デモ隊の本隊格の集会が続いた。午前から「弾劾却下! 大韓民国を守ろう」という拡声器の声が響いた。午前10時からは市民100人が「弾劾棄却」を叫び、太極旗と星条旗を振った。1キロほど離れた光化門(クァンファムン)広場では午後に「朴槿恵(パク・クネ)政権退陣非常国民行動」(退陣行動)のろうそく集会が開かれた。

  憲法裁を孤立させた対峙は宣告日の10日午前9時にも安国駅付近で続く。警察は10日、ソウル地域に最高警戒態勢「甲号非常」を発令した。

  ろうそく集会と太極旗集会ではともに憲法裁の決定は受け入れないという主張が続いている。「8対0の全員一致で弾劾されなければ青瓦台の方向に行進して抗議する」「8人の裁判官の宣告は大韓民国の憲法を完全に否認する違憲であり不法であるため無効」という主張が憲法裁を脅かした。
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