東京大空襲から72年 都庁で追悼式典

東京大空襲から72年 都庁で追悼式典
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およそ10万人が犠牲になった昭和20年の東京大空襲から72年になるのに合わせて、東京都庁で犠牲者を追悼する式典が開かれました。
東京都は毎年、東京大空襲のあった3月10日を「東京都平和の日」として犠牲者を追悼する式典を開いています。

空襲から72年となる10日の式典には当時、空襲を経験した人や、日本に駐在する外国の大使など、およそ600人が出席し、まず、全員で黙とうをしました。このあと、小池知事があいさつで、「こんにち、私たちが享受する平和と繁栄は、多くの都民の尊い犠牲と先人たちの努力の上に築かれたものであることを忘れてはならない。戦争、空襲の記憶を絶対に風化させてはならない」と述べました。

そして、15歳の時に空襲を経験した新宿区の佐久間国三郎さんは「空襲は火の玉が落ちてくるような光景だった。戦争は二度と繰り返してはならないし、忘れてはならない。平和の尊さと、命の大切さを後世に伝えていくことが戦争体験者の使命だと思っている」と述べました。

10日は、このほか、墨田区の東京都慰霊堂でも、秋篠宮ご夫妻が出席される中、犠牲者を追悼する法要が執り行われました。