人間インストラクターに代わって電脳靴下がダンスの正しいステップを教えてくれる
人類がロボットに支配される時代になり、彼らとの社交も強要されるなら、そこにはダンスも含まれるだろう。そんなときわれわれにダンスを教える方法として、モーターを詰め込んだソックス(靴下)以上に優れたものがありうるだろうか?
デザイナーのPascal Zieglerは、ダンスをするペアにステップを教えるために、そんなすごいウェアラブルを作った(上図)。要するにそれは、振動するソックスだ。その作り方と使い方はここにあるから、振動モーター2基とセンサーとArduinoボードを用意すれば自分用に一足作れる。そして振動するタイミングをアプリが教えるから、正しい足の位置が分かる。フィードバックループがシステムをコントロールして、ユーザーにフォックストロットやマンボ、チャールストンなどの踊り方を教える。
Zieglerは曰く:
このソックスの名目上のミッションは、インストラクターの長時間の注視なしで、新人ダンサーに教えることだ。ひまができたインストラクターは、ほかのことができる。たとえば2001 Space Odysseyにおけるビッグカップルのダンス決戦の準備をしたり、あるいはあなたがそうだったように、ブルックリンのベイリッジの心の狭い連中から逃れてビッグシティの生活を体験したいと思っている、すでに大人なのに混乱している若い女性を助けたり。
Zieglerはさらに語る、“目標はダンスのレッスンそのもののクォリティーを上げることだ。ダンス教室では、たくさんの新しいステップを短時間で教わる。彼らにとっては、先生が教える理論的な動きを、音楽とリズムに合わせた実際のダンスステップに翻訳することが、難しい場合が多い。しかしダンスの先生には十分な時間がないし、生徒には一対一で教わるほどのお金がない。何度練習してもうまくいかないと、双方に不満が溜る”。
そこで、ソックスにハンダ付けをしてDancing Kings and Queensをかけ、Electric BuggalooでもElectric FugでもElectrified Mashed Potatoでも、何でもできることを見せつけてやろう。でもソックスのアンペア数が、低いことは期待できないだろうな。