人が嫌いな非社交的ロボット Shybot。人目逃れ砂漠を放浪した1週間の記録をアートイベントで公開へ
人間なんてララ~ラ~
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サンフランシスコイタリア文化研究所が、イタリア系アーティスト、ノーマ・ジーン氏らとともに、人目を避けて行動するロボット「Shybot」を製作しました。ロボットは、通常ならわれわれ人間に使役するために作られるものですが、Shybotは一切、人間の役に立とうとはしません。
Shybotは太陽電池やGPSを装備しており、自律走行することができます。ただ、ノーマ・ジーン氏はShybotに「接近するものすべてから大きく離れるようアルゴリズムを組み込んだ」と説明します。
そして2月27日から3月4日までの間、サンフランシスコ・パームデザート郊外に出たShybotは、誰の目にも留まらぬよう行動し、コーアチェラ・バレーを放浪。Shybotの様子を撮影しようとした開発チームのドローンからも逃げ続けました。
開発チームはShybotでなにかを実用化しようとしているわけではありません。これはカリフォルニア州パームスプリングスで開催するアートイベントDesertXへ出展するための素材制作の一環で、無骨な6輪駆動ローバーという外見とはうらはらに、あまりにシャイなShybotが辿った道のりを、イベントを訪れた人が追体験できるようにするとのことです。
人に出会ったとき、待てと言っても逃げていくだろうShybotは、アイザック・アシモフが提示し、後のロボット工学に大きな影響を与えた「ロボット三原則」からは一部外れ、なによりロボットを作るときに最も重視するであろう人間に対する社交性を持ち合わせていません。さらに言えば、もしShybotに感情があったなら、自分を監視しようとする人々を憎んだことだろうとさえ思えます。
そういう意味でShybotは、数ある中でも「もっとも人間的なロボット」と言えるかもしれません。