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 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が先月13日に殺害された事件で、マレーシア警察のカリド警察長官は10日、遺体の身元は正男氏であることを確認したと発表した。カリド長官は「法にのっとって身元を確認した」と語ったが、確認の方法は明らかにしなかった。

 クアラルンプールで10日開かれた記者会見で、カリド氏は「キム・チョルとする遺体は金正男氏だと確認した」と話した。

 マレーシア警察は身元の確認に関し、歴史の検証に堪えうる証拠を積み上げたいとの理由で、国際水準とされる歯型かDNA型による確認を進めていた。正男氏の家族にDNA型の提供を求めたが、採取は難航していた。

 この日の会見でカリド氏はDNAが採取できたかどうかは「言えない」として明らかにしなかった。ただ、「すでに親族には伝えた」と家族と連絡を取ったことは認めた。遺体については「誰も遺体を引き取りに来ない」ため、近く保健省に引き渡すという。

 捜査関係者によると、警察は歯…

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