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今日はどんな本音を語ろう

オピニオン記事やライフハックを中心に様々な記事かいてます。

Today’s Real intention

Opinion and Lifehack

技術が進歩しても、長時間労働の蔓延したストレス社会で人は幸せになれない。

仕事 社会問題

今朝、起きて豆腐とワカメの味噌汁をすすった。

 

インスタントの味噌汁だ。

インスタントだけど、とても美味しい。

 

肌寒い朝に、味噌汁によって身体全身がポカポカと温まる。

そして、味噌汁をすすりながらぼくはふとおもった。

 

「そうか、昔の人はこの味噌汁を作るために朝から仕込みをしなくてはならなかったんだ。寒いのに朝から冷たい水で野菜をすすぎ、包丁で具の大きさに切り、お湯を温め、何十分もかけて作ったんだ。」

 

それが現代はインスタント味噌汁の包装を破き、茶碗を用意し、お湯を入れてわずか1分程度で美味しい味噌汁を味わうことができてしまう。

これは紛れもない技術の進歩だ。

 

技術の進歩によって、あらゆる時間が短縮された

味噌汁以外にもたくさんの技術の進歩がある。

大昔は情報を手紙でやり取りしていた。

先人たちは、遠く離れた人たちとの情報伝達に数日モノ時間を要したのだ。

 

だが、現代はネットの普及に伴ってメールが主流となり、離れた人たちとも一瞬で情報をやり取りできるようになった。

特にLINEができてからはチャット形式で、コミュニケーションのスピードはよりスムーズになったと言える。

 

昔は高価だった飛行機も格安のLCC航空が普及して、誰もが気軽に飛行機を利用することができ、遠くに旅することが容易になった。

技術と仕組みが変化することで人類の移動時間はとてつもなく短縮されたのだ。

 

このように戦後70年で社会は恐ろしいほどの技術の進歩を遂げた。

技術によって何が変わったか?

多くの人々は「より便利になった」と曖昧に言うが。

シンプルに述べれば「あらゆる時間が短縮された」という功績が大きいとぼくはおもう。

前述したように料理に手間をかける時間が少なくなり、人とのコミュニケーションも一瞬でできてしまい、移動時間も短縮された。

それ以外にもたくさんのことで時間をかけずによくなった。

 

長時間労働が人の時間を奪っている 

しかし、肝心の人間の1日の時間は短縮されていないようにおもう。

技術によってこれだけ時間が短縮されたのであれば、人の1日がもっと暇になっていいはずだ。

その暇になった時間を活用して、家族で外出したり、友達とどこか出かけたり、もしくは一人でゆっくりしてもいいとおもう。

 

だが、現実はそうなっていない。

むしろ、現代人はどんどん忙しくなっているように見える。

 

なぜだろうか?

それは長時間労働が大きな要因だ。

ぼくは今まで数え切れない人々の人生相談やアドバイスをしてきたのだけど、彼らの経歴を聞くと長時間労働の会社に勤めていた経験がある人がかなり多かった。

夜の10時〜11時くらいまで会社のオフィスにいる人はザラ。

理由は「上司が帰らないから、自分が帰るのは失礼にあたる」というモノが目立っていた。

多い人では月に150時間も残業している人がいた。

月150時間も残業してるなんて想像しただけで生きた心地がしない。

 

ちなみに週49時間以上(平日に10時間以上)の労働している人の割合は厚生労働省の調べで男性が30パーセントを超えている。男女合わせても20パーセントを超え、5人に1人は長時間労働を行っている。

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出典:厚生労働省HPのスクリーンショット

 

このような長時間労働が蔓延した現代では、どれだけ技術が進歩し時間が短縮されてもどんな意味を持つだろうか。

辛口な言い方をすれば、人を働かせるためだけに技術によって料理時間、情報伝達スピード、移動時間は短縮されたのだろうか?

 

今の現代の風潮では自分の余暇を楽しむ時間がないし、家族がいたとすれば家族との時間も激減する。

よく言われる、平日は仕事ばかりに費やし、休日は体力回復のために寝て過ごす。

そんなライフスタイルの人が多いのではないだろうか。

 

せめて時間の余裕がありつつも、その時間をあえて「仕事することを選ぶ」のであれば納得は全然いくとおもう。

しかし、上記のデータは自分から労働を選んでいるのではなく、会社側が従業員に半ば強制的にそうさせているという事例がほとんどだと感じている。

なぜなら、今まで長時間労働の会社で働いてきた人たちから「自分から進んで残業していた」と答えた人が皆無に等しかったからだ

 

ほとんどの人は働きたくない。長時間労働が減ることと人の幸福は比例する

どれだけ技術が進歩しても、長時間労働が常識となったストレス社会では人は幸せになれない。

仕事は大事だけれど、たかが仕事でもある。

なぜなら、ほとんどの人は「働きたくない」のだ。

 

パレートの法則は余りにも有名だけれど、進んで自ら働く人は全体の2割程度しかいない。

その2割の人間以外はサボりつつ働いているか、嫌々働いているかのどちらかだ。

本当は恋人や友人たちと遊びに行きたいし、家族とのコミュニケーションも取りたい、もっと家でゆっくりしたい。

ほとんどの人間は、そうおもっている。

技術が進歩して、多くの時間が短縮されても労働時間が短縮されなければ本末転倒だ。

 

「人の働く時間を短くして、余った時間をその人なりの有意義な時間に過ごす。」

それが技術革命における一つの意義だとぼくはおもう。

技術によって余暇を増やし、人間の心に余裕を生み、ストレスから解放していく。

そうすれば消費する機会も増えて経済も回っていく。

 

しかし、長時間労働が常態化した現代人の多くは時間に余裕がない。買い物に行く暇もない人さえいるくらいだ。

それによって心の余裕を失くしている人も多い。

 

だからこそ、長時間労働は無くなっていくべきだとぼくは声を大にして言いたい。

余った時間を仕事に費やしたい人は、仕事を選択すればいい。

そして、働きたくない人は「遊び」に精を出すことで社会に消費を増やしていけばいい。

「現代人の消費は減った」とよく言われるが、そもそも忙しくて消費する機会や何かを買おうという気力を奪われている部分も大きいとぼくはおもっている。

 

長時間労働では仕事の成果も減る。労働時間の適正な会社に転職した方がいい

今、長時間労働で辟易している人は、その会社に見切りをつけて労働時間が適切な会社に転職を考えていい。

ちなみに、

週50時間以上働くと労働生産性が下がり、63時間以上働くとむしろ仕事の成果が減る。

のだそうだ。 

長時間労働が非効率なこともこのことからよく分かる。

 

長時間労働が減少していくことと人の幸福度は比例するとぼくはおもっている。

実際に、ぼくは月に120時間以上の残業をして、ロボットのように働いたことがあるけれど、その時よりも時間に余裕のある今の生活に満足している。

 

長時間労働に悩んでる人は、まずは自分自身が今の環境から離れることが重要だ。

だから、今の仕事場を思い切って辞めてみることから始めてみてほしい。

そのために転職サイトに登録して、まずは自分に合う労働時間が適正な企業をウオッチしてみよう。

ぼくのおすすめとして業界最大手のリクナビNEXT 、日本初のフェイスブックで登録できる転職サイトSwitch. が豊富な求人を取り揃えているので登録する価値ありだ。

 

人は仕事のために生まれてきたんじゃない。幸せになるために生まれてきた。

多忙で見失いがちになるけれど、現代人はそこを忘れてはいけないとおもう。

 

それでは今日はこのへんで。

 

わっしょい!