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 東芝が先月、米原発子会社ウェスチングハウス(WH)の内部統制上の問題が見つかったとして先送りした2016年4~12月期決算の発表が、再び延期される可能性が出てきた。東芝は期限の今月14日までの発表を目指しているが、日米の監査法人の間などで見解が一致せず、調整が難航しているという。東芝は、発表の再延期もありうるとの見通しを、取引金融機関などに伝え始めた模様だ。

 東芝は、WHの経営幹部が部下に「不適切な圧力」をかけたとの内部告発に基づき、決算への影響などを調べている。原発建設を巡る費用増を小さく見せるよう迫ったとされるが、WH幹部の言動をどこまで不適切と認定するかなどの点で、東芝、WH双方の弁護士や監査法人の間で意見が分かれているという。