9日
13時32分
1分4秒
東芝 決算発表を再び延期か、日米の監査法人が意見対立
深刻な経営難に陥っている東芝が、先月に続いて再び決算発表を延期する可能性があることが関係者への取材で分かりました。
東芝は先月、去年4月から12月までの決算を発表する予定でしたが、アメリカの子会社・ウエスチングハウスの幹部が「原発で発生した損失を少なく見積もるよう圧力をかけた」との内部通報があったことを理由に、来週14日までに延期していました。
東芝はこの“圧力”をめぐって、現在、事実関係の調査を続けていますが、関係者によりますと、東芝とウエスチングハウスの監査法人との間で意見が対立、原発事業の損失額が確定できず、来週14日までの発表が間に合わない可能性があるということです。関係者は「そもそも1か月という延期幅が短かった。発表を再延期する可能性は十分にある」と話しています。
東芝は2015年に不正会計が発覚したときも2度決算発表を延期していますが、来週の発表を再び延期すれば、市場からの不信感は極めて大きなものになります。(09日11:24)