日産ヘリテージコレクションに展示されている名車 まとめ
日産ヘリテージコレクションとは?
神奈川県座間市にある日産自動車の歴代モデル展示した施設です。5600㎡の敷地内に約300台もの稀少なモデルが並び、日産自動車の歴史を確認することができます。展示車両の中には1930年代の年代ものの1台から、モータースポーツで活躍をしたレースカーや、日産を世界的自動車メーカーへと押し上げた名車などが所狭しと並んでいます。
日産ヘリテージコレクションに展示される日産の名車たち
早速日産ヘリテージコレクションに展示されるモデルを見ていきましょう。
1937年 ダットサン・17・ロードスター
4シーターで、コンバーチブルボディーの17・ロードスターには直列4気筒サイドバルブ、排気量722ccのエンジンが搭載され、出力は16馬力を発揮しました。
当時のナンバープレートも貴重ですね。
1947年 たま 電気自動車
現在は、ららぽーと立川立飛に隣接する立川飛行機の流れをくむ東京電気自動車が戦争にによる燃料不足に対応して開発したのがこの車です。
搭載されたDCモーターは4.5馬力を発揮し、最高速は35km/h、走行距離は65kmを実現しました。
1961年 ダットサン・パトロール
2代目パトロールは1960年に登場しています。このモデルは直列6気筒4リッターエンジンを搭載しており、ボディーのディメンションは同年代のランドローバーとほぼ共通です。
1962年 ダットサン・フェアレディ 1500レーサー
1962年に完成した鈴鹿サーキットにおいて、翌年には第1回日本グランプリが開催されました。そのレースにおいてMGやトライアンフを打ち破る活躍を見せたのがこの車です。
ブルーバードセダンをベースにしたシャーシには、1500の名前の由来ともなった79馬力を発揮する直列4気筒1.5リッターエンジンを搭載していました。
1962年 ダットサン・トラック 1200・デラックス
ダットサンの名をアメリカにて高めることに最初に一役買ったのがこのピックアップトラックです。
54馬力を発揮する1.2リッターエンジンを搭載したこのモデルは1966年モデルにてフルモデルチェンジし、より大きなモデルへと進化するまで改良を重ねながら人気を博しました。
1966年 日産・シルビア
ランチア・フルビアのような雰囲気を持つこの流麗なモデル、初代シルビアの美しいボディーは手作業にて作られています。
エッジと曲線の絶妙なバランスを持つこのクーペ、生産台数は約550台と貴重なモデルです。
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1966年 日産・ブルーバード・ラリーカー
1950年代後半からの日産のラリー参戦を担ったのがブルーバードです。1966年からはこの410型がその任を務めました。
直列4気筒1.3リッターにより79馬力を発揮するエンジンを搭載したこのモデルは、第14回東アフリカ・サファリラリーで日本車初のクラス優勝を収める活躍を見せました。
1967年 プリンス・グロリア・スーパー6
日産は1966年にプリンス自動車と合併します。このグロリア・スーパー6には日本初となるSOHCエンジンが搭載されました。
名前の由来にも関係する直列6気筒2リッターのエンジンは105馬力の出力を発揮し、最高速も150km/hオーバーを実現しています。
1960年代 日産・ブルーバード
1967年に販売された510型ブルーバードはアメリカでも人気を獲得しました。SOHCヘッドを持つ直列4気筒1.6リッターエンジンに優れたリア・サスペンションの組み合わせによる高い運動性能もその特徴のひとつです。
1968年にはクーペモデルも販売され、こちらには1600SSS(Super Sports Sedan)が用意されました。
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1969年 日産・フェアレディZ
Z-Carの名で今も愛されるフェアレディZが登場したのは1969年、アメリカ向けには国内向けよりも先行してL24型直列6気筒2.4リッターエンジンが搭載されました。
また、S20型直列6気筒2リッター・DOHCエンジンを搭載するZ432も少量ながら販売されています。
1972年 ダットサン・240ZG・ラリーカー
S30型フェアレディZをベースモデルとしてラリー選手権にも参戦。1972年のモンテカルロ・ラリーでは総合3位の成績を残しています。
参戦車両であるこの車には217馬力までチューニングされたL24を搭載。ジャン・トッドがナビを務めたのもよく知られています。
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1973年 日産・スカイライン 2000GT-R
S20型エンジンを搭載する第1世代GT-R最後のモデルとなるKPGC110型スカイラインGT-Rは1973年に登場しています。「オイルショックにより・・・」、または「S20型エンジンが200基程度余っていたから・・・」など短命に終わった理由については諸説語られていますが、総生産台数は約200台のみに留まりました。
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1984年 日産・プレーリー
キャブオーバー型のみだったワンボックスカー市場に登場したプレーリーは世界初のミニバンと言っても良い存在です。アメリカ市場ではスタンザ・ワゴンの名で販売されました。
筆者も当時のアルバイト先での送迎車として使われていたプレーリーに乗車した際にはセンターピラーレス構造である広い開口部などに不思議な感覚を覚えたものです。
日産 R91CP・レースカー
ローラ製シャーシで登場したR90Cシリーズを参考に、モノコックを含めた多くのパーツを内製として誕生したR91CPはル・マン24時間レースへの参戦は叶いませんでしたが、1992年に参戦したデイトナ24時間レースではマイナートラブルがありながらも圧倒的な強さで勝利を飾っています。
1991年 日産・フィガロ
Be-1から始まったパイクカーシリーズの1台として登場したフィガロは、海外でも人気を獲得しました。
日産 R390 GT1
R390 GT1は1997年に登場すると同年のル・マン24時間レースに参戦。総合12位の成績を残すと翌年にも参戦し、星野一義/鈴木亜久里/影山正彦組の日本人ドライバーが操る32号車が3位の成績を残しています。
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