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しーずざでい  SFC修行とかマイルとか

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ANAとJAL 株主優待券と配当利回りを比較 どっちがおすすめ?

ANA JAL

ANAANAとJAL機

ANAJALの株投資はどちらがおすすめか?

近年、投資や株主優待ブームとなっています。
投資は主に①短期利益獲得を目指す、②中長期で保有して配当+株主優待を得る、
の2種類あり、どちらのスタンスが自分に合っているかだと思いますが、株主優待と言うことで、ここでは中長期にANAJALの優待についてどちらがお得なのかを考えてみました。

ANAJALの決算月は3月です。

2017年3月の権利付き最終日は3月28日(火)、権利落ち日は3月29日(水)。従って、配当及び株主優待を得るには3月28日までに購入する必要があり
3月29日になれば売っても良い、そう言う流れになります。

獲得した株主優待を実際に使うのか、それともオークションで売るのか、
また株を持ち続けるかによっても変わってくると思いますが、一つの目安として参考になればと思います。

2社の経営状況、株式の配当性向、その他からまとめてみることにしました。

ANAJAL 株主優待と配当を考える

 

ANAJALの業績

2013年3月期から2016年3月期までの決算をまとめてみました。

ここ数年は原油安、訪日客の増加、国際線の路線拡大等により2社ともに売上の伸びは順調です。そんな中で両社の一番の違いは営業利益率でその差は倍以上になっています。理由としてはJAL経営破綻後のリストラ等による固定費用の削減、資産評価損計上による減価償却費の圧縮が大きい、と思われます。まあ、JALは国の恩恵を受けている、と言う訳です。

ANAとJALの経営状況

2017年3月期と言うと、2016年11月のアメリカ大統領選挙の結果による急激な円安その他の影響でJALは減収減益、一方のANAは減収増益と予想されています。ANAは国際線事業が好調の様です。2016年度はJAL再建の最終年でもあるので2017年度は勝負なりそうですね。基本的には両社ともに順調です。

2017年3月までJAL公的資金の関係で中立を期すため新規投資や路線については制限されて来ました。その縛りが無くなる2017年は本当の勝負になりそうです。

経営の世界は何が起きるか分かりませんが2020年の東京オリンピックに向けて投資を拡大していくANA、そして2017年4月から新しい経営方針をしていくJAL、注視していく必要がありそうです。

 

ANAJAL配当利回り

さて、ここからが本題。
配当利回りは以下の通り。株価は2017年3月9日現在。
ANAJAL共に期末(3月)のみ配当があります。配当率はJALが高いです。

  ANA JAL
株価 337 3,657
1株辺り配当 6 92
配当利回り 1.78% 2.52%
単元株数 1,000 100
必要投資金 337,000 365,700

 

 

ANA株主優待

国内線搭乗優待

ANA国内線の片道運賃が50%割引になる優待で1,000株以上保有すると貰うことができます。

以下は、所有株数に応じた優待枚数、必要資金、オークションで売却した場合の利益率を算出してみました。株価は337円(2017年3月9日現在)、売却は1枚3,500円で計算。売却率は投資金の1%前後になります。

所有株数 必要資金 3月 売却利益率 9月 売却利益率
1,000株 337,000 1枚 1.0% 1枚 1.0%
2,000株 674,000 2枚 1.0% 2枚 1.0%
3,000株 1,011,000 3枚 1.0% 3枚 1.0%
4,000株 1,348,000 4枚 1.1% 4枚 1.1%
5,000株 1,685,000 4枚 0.9% 4枚 0.9%
6,000株 2,022,000 5枚 0.9% 5枚 0.9%
7,000株 2,359,000 5枚 0.7% 5枚 0.7%
8,000株 2,696,000 6枚 0.8% 6枚 0.8%
9,000株 3,033,000 6枚 0.7% 6枚 0.7%
10,000株 3,370,000 7枚 0.7% 7枚 0.7%

 

ANA国内搭乗優待の詳細は以下の通り。
コードシェア便(エアドゥ、IBEXエアラインズスターフライヤー、ソラシドエア、オリエンタルエアブリッジ)でも利用可能。

ゴールデンウィーク、年末年始等いつでも可能で除外日は無し。
有効期間内であれば変更も可能。
所定の金額をプラスすることでプレミアムクラスの利用が可能。

基準日が3月31日だと6月1日から翌5月31日まで有効(発送は5月中旬)
基準日が9月30日だと12月1日から翌11月30日まで有効(発送は11月中旬)

10,000~999,999株の場合は7枚+10,000株超過分、4,000株毎に1枚(3,9月共に)

有効期限内であれば変更できるところは優待の特徴です。


その他、優待品

IHG・ANA・ホテルズグループジャパンの割引があります、詳細は以下の通り。

ベストフレキシブル料金20%割引 × 6枚
飲食10%割引 × 5枚
婚礼の飲食10%割引 × 1枚
会議・宴会割引15%割引 × 2枚

国内外ツアーでの割引があります。

ANAスカイホリデー(国内ツアー)7%割引 × 2枚
ANAハローツアー(海外ツアー)7%割引 × 2枚
ANAワンダーアース(海外・国内ツアー)7%割引 × 2枚
大人ゆとり旅 7%割引 × 2枚

空港売店での割引があります。
国内34空港のANA FESTA、成田、羽田、関西の各国際空港のANA DUTY FREE SHOPでの10%割引 × 5枚

 

その他、ゴルフの優待があります。

 

JAL株主優待

国内線搭乗優先

JAL日本トランスオーシャン航空日本エアコミューター琉球エアーコミューター各社の国内線が50%割引になります。所有株数に応じた優待枚数、必要資金、オークションで売却した場合の利益率を算出してみました。注意すべき点は9月は100株だと優待の権利はなく、200株以上で1枚の権利が発生します。
株価は3,657円(2017年3月9日現在)、オークションでの株式売却は4,000円で計算しています。

所有株数 必要資金 3月 売却利益率 9月 売却利益率
100株 365,700 1枚 1.1% - 0
200株 731,400 1枚 0.5% 1枚 0.5%
300株 1,097,100 2枚 0.7% 1枚 0.7%
400株 1,462,800 2枚 0.5% 2枚 0.5%
500株 1,828,500 3枚 0.7% 2枚 0.7%
600株 2,194,200 3枚 0.5% 3枚 0.5%
700株 2,559,900 4枚 0.6% 3枚 0.6%
800株 2,925,600 4枚 0.5% 4枚 0.5%
900株 3,291,300 5枚 0.6% 4枚 0.6%
1,000株   5枚   5枚  
1,000~1,099株   5枚   5枚  

 

加えて、国内線搭乗優待は、3年以上保有の場合に以下追加で優待が貰えます。
300株・・プラス1枚
1,000株・・プラス2枚
10,000株・・プラス3枚

所定の金額をプラスすることでクラスJ、ファーストクラスの利用が可能。

基準日が3月31日だと6月1日から翌5月31日まで有効(発送は5月中旬)
基準日が9月30日だと12月1日から翌11月30日まで有効(発送は11月中旬)

1,100~99,999株の場合5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚(3,9月共に)
100,000株~の場合203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚(3,9月共に)

 

国内ツアー、海外ツアー割引券

100株の場合は3月のみそれぞれ7%の割引券がそれぞれ2枚
200株以上だと3,9月にそれぞれ7%の割引券が2枚もらえます。

 

 

ANAJALどちらが得か

優待を売却する場合

先ずはANAから。
3月の配当+3月の優待(国内優待搭乗)を売却した場合の投資率は以下の通り。

所有株数 必要資金 配当+優待(3月分のみ)
1,000株 337,000 2.8%
2,000株 674,000 2.8%
3,000株 1,011,000 2.8%
4,000株 1,348,000 2.8%
5,000株 1,685,000 2.6%
6,000株 2,022,000 2.6%
7,000株 2,359,000 2.5%
8,000株 2,696,000 2.6%
9,000株 3,033,000 2.5%
10,000株 3,370,000 2.5%

続いてJAL
3月の配当+3月の優待(国内優待搭乗)を売却した場合の投資率は以下の通り。

所有株数 必要資金 配当+優待(3月分のみ)
100株 365,700 3.6%
200株 731,400 3.1%
300株 1,097,100 3.2%
400株 1,462,800 3.1%
500株 1,828,500 3.2%
600株 2,194,200 3.1%
700株 2,559,900 3.1%
800株 2,925,600 3.1%
900株 3,291,300 3.1%
1,000株 3,657,000 3.1%

結果、3月の配当を得て優待(国内優待搭乗)を売却した場合はJALの方が投資率が高い、ことが分かりました。単純な投資、と考えるならJALの方が魅力です。*株価変動により数字は変わってきます。

しかしながら、国内搭乗以外のホテル等の優待についてはANAの方が豊富なラインナップを揃えていて魅力的です。ANA提携ホテルや空港での割引券を実際に使う頻度によって評価が変わってくると思いますが、そう言った割引券を使わない、とのことでしたら投資先はJALの方が魅力だと思います。

加えて、長期的に保有する、と言うことであれば決算状況その他経営状況をウォッチする必要があり、あくまで目安として見て貰えればと思います。

 

優待を実際に使用する場合

国内搭乗の優待は、搭乗の2ヶ月前から当日まで予約が可能です。

直前だと優待は安上がりになりますが約3週間以上先の予約だと通常購入した方が安くなります。

優待を使う場合は、優待の期間内であれば変更な可能なので、
①予定が分からない。
②直前に予約をする。

場合には安くお得になります。一方で1ヶ月以上先でスケジュールは確定している、と言う時は優待を使わずに通常購入した方が安くなります。

実際に使う場合はANAJALのどちらのマイルを貯めているか、どちらかのステータスを持っている、等により変わってくると思いますが、何れにせよ優待を使用する場合は直前か予定が分からない、そんな時になると思います。

 

 

まとめ

国内航空会社大手のANAJALの配当及び株主優待についてまとめてみました。

単純な投資だけで言えばJALの方が魅力、後は優待を使うかどうかによっても変わってきます。長期で保有するなら経営状況その他をウォッチしていく必要があります。

また2017年3月現在は日本市場は好調ですが2017年度以降はどうなるか、この辺も見ていく必要がありますね。

優待のみを手に入れる、クロス取引もあるのでそちらも魅力です。

クロス取引とは

株の優待権利日を狙って現物1000株購入したら1000株空売りする形です。配当は相殺されますがノーリスクで現物1000株分の優待が手に入ります。

さて、私の場合、投資により優待は手に入れましたが結局使用せずオークション等で
売却することになりそうです。6枚ほど余っています。

ANA株主優待券

使わない理由として、
①予定が分かる場合は、JALなら先得や特便、ANAなら旅割で購入した方が安上がりになる。②直前でもANAJALの国内線を発券できる各種マイレージ制度があるのでそちらで発券した方が便利。
だからです。マイレージはとても便利です、こちらにまとめています、参考まで。


ANAJALの国内線はどっちがおすすめ?ということもまとめてみました、参考まで。


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