Japanese
0.8秒と衝撃。
2017年03月号掲載
メンバー:塔山 忠臣(最高少年。) J.M.(唄とラウド。)
インタビュアー:岡本 貴之
"逆境の中でこそ、自分の中にある「ナニか」を表現する。挑戦する芸術の美しさを届けます。"という塔山忠臣のコメントと共に明らかにされた、0.8秒と衝撃。の新作ミニ・アルバム『つぁら﹆とぅ﹆すとら』のリリース。歌メロを前面に押し出した前作とは一転、洪水のように襲い掛かってくる攻撃的で大胆なサウンドからは、溢れる創造力を何かに押し込めることなく自由奔放に表現しようという意志が伝わってくる。血が滾るような楽曲たちはいかにして生まれたのだろうか。
-まず、塔山さんのSkream!連載「アホボケカスは俺か?」が2016年10月で終了となりました。6年間の長きにわたりありがとうございました。
塔山:こちらこそ本当にありがとうございました。
J.M.:ありがとうございました。
-その最終回で"まだ、始まってもいないよ。"と映画"キッズ・リターン"(1996年公開)のセリフを引用して綴っていましたが、今作のリリースが発表された際には"逆境の中でこそ、自分の中にある「ナニか」を表現する。挑戦する芸術の美しさを届けます。"というコメントがありました。『つぁら﹆とぅ﹆すとら』を聴くと冒頭の「ブレイクビーツは女神のために」(Track.1)から、何かをイチから構築していこうと滾っている気持ちが伝わってきますが、今作を生み出すうえで塔山さんを掻き立てたものってどんなものだったんでしょうか。
塔山:もう何枚もCDを作ってきたので、単純に自分が面白いと思う音を詰め込んでみたいなというのはありました。前作(2015年リリースの5thアルバム『破壊POP』)が結構、普通と言ったら変ですけど、シーンにありそうな、それなりに聴きやすいものだったので、次は僕にしかできなそうなものをやりたいというのは念頭にありましたね。
-歌が前面に出た前作とはだいぶ違いますが、J.M.さんは今作をどのように捉えていますか。
J.M.:今までやってきた音にも全部自分らしさがあるって私は感じているんですけど、結構多方面のジャンルに興味があるので、今作も自分たちを客観的に見て、"私たちらしさってこうなんだろうな"っていう方向の音源にはなっていると思います。
-0.8秒と衝撃。(以下:ハチゲキ)のある部分にフォーカスしたような感じですか。
塔山:いや、それも崩しているというか、自由な感じですね。こうだからこうしよう、とかあんまり考えていない感じです。迷いはなかったですね。
J.M.:制作期間は、塔山さんに一番楽しんでもらって作ったという感じが大きいかもしれないです。
-迷いなく作った結果、刺激的で攻撃的なものになった、と。
塔山:そうですね。刺激的なものが好きなので。それはサウンド感ということではなくて、例えばアコギの弾き語りでも、Bob Dylanは刺激的じゃないですか? そういう意味でも刺激的な部分というのを入れたつもりです。リスナーとしてそういうものを聴くのが好きなので、必然的にそうなっちゃうんですよね。
-普段聴いている音楽に触発されている部分もあるんですか。
塔山:最近は、どちらかと言うとロックよりもクラブ・ミュージックの方が好きで。もっと言えばニュー・エイジとか、ああいうインストゥルメンタルみたいなものが最近は好きなんです。すごくふわっとした話になっちゃいますけど、"究極のBGMは静寂だ"くらいの考え方っていうか、アホみたいな話で言うと、酒とかコーヒーも好きなんですけど、一番うまい飲み物って水なんじゃないかなと思うようなところもあるんです、イメージとして。アンビエントもすごく好きですし。ただ、"アンビエント・ミュージックってこういうものだよね"っていう型ってありますよね。例えばシンセのマシンとかを見ても、プリセットを選んでいけば、"アンビエント"とか"ハード・ハウス"とかってそこで決められるようなイメージの音色って絶対あるんですよ。そういう定型ではなくてもっと自由な感じで、自分を解放して作ってみたいというのがあって。最近聴いていたものはだいぶ昔のダンス・ミュージックばっかりなんですけど、Warp RecordsのAUTECHREとかAPHEX TWINの別名のPolygon Windowとかの"AIシリーズ"っていうのが8枚くらいあって、それをまず集めて聴いて。そのシリーズが出たときは結構、革命的だったらしいんですよ。今はそういう人たちを模倣したアンビエントとかがあるから、今の耳で聴いたらどうなんだっていうのはあるんですけど、初めにそういう音楽をやった人たちだから、オリジナリティがあるんです。90年代のテクノがちょっと流行った時代は、だいたいバッキバキの"踊れればいい"っていうクラブ・ユースのものが多かったんですけど、それをもっとマインドの方に落とし込んだテクノがあってもいいんじゃないかっていうことで、Warp Recordsが"AIシリーズ"をやり出したんですね。だから、逆にパンクなんです。考え方としては、もっとインナーに行こうぜっていう。そのシリーズで僕が好きなジャケに、ひとりでスピーカーの前に佇んでいるシルエットだけのものがあるんですけど(1992年リリースのコンピレーション・アルバム『Artificial Intelligence』)。その足元にPINK FLOYDとKRAFTWERKのレコードが落ちていて、それがめちゃくちゃカッコいいなと思って。その2枚が来ることがすげぇなっていう。
-PINK FLOYDとKRAFTWERKっていう古い音楽の価値観の象徴みたいなものがそこにあるという。
塔山:例えばSEX PISTOLSって、プログレッシヴ・ロックを敵として見てたじゃないですか? 技巧を凝らして何分もソロがあってという。僕がKurt Cobain(NIRVANA)のすごく好きなところは、SEX PISTOLSもすごく好きだし、SEX PISTOLSが批判しているPINK FLOYDもすごく好きっていう、本当にミュージック・ラヴァーで、音楽に対しては差別しないところなんですよ。お互いが敵視し合っているバンドでも別に関係ないというか、音楽に対しては差別したくないなって。自分が好きだと思うものは、古かろうが追いかけたいですよね。
-それはジャンルとか新旧を問わず?
塔山:そうです。そういう観点で考えたときに、AIシリーズが引っ掛かったんです。アンビエントしか聴かないよっていう感じのアンビエントじゃなくて。アンビエントの人って歌が入ってたらダメとか、そういう人が多いんですよ。でも、それよりも音として面白かったらいいんじゃないかなって。だから、今回の楽曲でもJ.M.さんの声を歌としてというよりも、ひとつのSEというか、サンプリング素材として使ってるんです。「ブレイクビーツは女神のために」なんかはそうですよね。コピー&ペーストというか、ヒップホップっぽい作り方はしましたね。
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