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【話題の写真集】
地獄谷の温泉ザル 公式写真集が登場「こざる温泉」 トリビアも満載 実は「女湯」だった
野猿公苑に開園時間外の撮影を許可され、夜間や夜明け前などめったに見ることができない姿も撮影できた。
通いに通って18年。その間に撮りだめた中から、選りすぐりのカットを収めたのがこの写真集というわけだ。
実は女湯!メスと子ザル専用
サルたちの春夏秋冬が、ここにはある。暮らしがある。けんかして仲直りして、ひなたぼっこをする。草むらでくつろいだ家族が、夜は木の上で身を寄せ合って眠る。雪が降れば温泉に入るため、山から下りてくる。
「弱肉強食のイメージが強い野生動物ですが、実際には、のんびり、親子仲よく過ごすんですよ。そんなサルたちの幸せの瞬間に焦点を当てた写真集です」
地獄谷らしいといえば、やはり温泉につかっているものだろう。大勢のサルがお湯の中でくつろいでいる写真を見ると、ほのぼのした気分になる。
福田さんによると、地獄谷のサルが温泉に入るのは、やはり寒さをしのぐためだという。当たり前のような話だが、温泉に入るのはここのサルだけなので、独特の知恵というわけだ。
そんな地獄谷のサルたちについての豆知識が、写真に短い文章で添えられているのもこの写真集の魅力だ。
たとえば、オスのサルが温泉にのんびりとつかっている写真には、こんな文章が。