Posted March. 09, 2017 08:27,
Updated March. 09, 2017 08:27
この日、金監督が普段の練習ではあまり見ることがなかったミーティングを招集したのは、代表チームが置かれている現状への危機感があったからだ。イスラエルとオランダに連敗した代表チームは、今のところ第2ラウンド進出が事実上困難となり、次回大会での残留も心配しなければならない立場だ。もし9日に台湾にも負けて組最下位になった場合、次回大会からは予選を行わなければならない。台湾戦を必ず勝たなければならない理由だ。
全16ヵ国が参加するWBCは上位12ヵ国に次回大会の本大会出場権が自動的に与えられる。下位4チームはパキスタン、ブラジルなど相対的に格下のチームが参加する予選を行わなければならない。予選は16ヵ国が4組に分かれて総当たりリーグ戦を行い、組1位が本大会に出場する。
ミーティングを終えて報道陣の取材に応じた金監督は、「(最下位になって)予選から始めることになれば、次回大会のコーチ陣としてはプレッシャーになる。ベテラン選手たちにも後輩たちのために最後まで最善を尽くしてもらいたいと話した」と語った。また「最終戦はベストを尽くしたい。すべてを注ぎ込む」と言い、勝利への決意を示した。
金監督は連敗への無念さを隠さなかった。金監督は、「これまで2009年WBCの日本との決勝で延長戦で負けたことが長く心に残ったが、今回もイスラエル戦で1-1の状況で走者をもう一人だけホームに返せられなかったことが長く記憶に残りそうだ」と苦い笑みを浮かべた。その上で「勝負の責任は監督が負うもの。選手たちには何の罪もない」と言い、敗戦の責任を自身に負わせた。
今大会を最後に代表監督から引く考えを表明している金監督は、韓国野球の未来に向けたアドバイスも忘れなかった。「野球の発展というものは一朝にして成し遂げられるものではない。今大会を通じて、一枚上の野球を経験した選手たちが、それぞれの所属チームに帰って、見て感じたことを後輩たちに伝えるべきだ」と話した。