「森友学園」籠池夫妻の正体 経営難で名前変え?寄付を募り…多額の援助に無礼
相前後して、開成幼稚園でも園児の退園や入園児の減少で定員割れが深刻化。14年春に休園となり、現在も再開できておらず、施設が残されたままになっている。
塚本幼稚園の元園児の保護者は「学園が開催する運動会では塚本幼稚園と開成幼稚園の園児が合同で参加していた。数年前から開成幼稚園の園児だけが参加しなくなったが、学園の方からは何も説明がなく不思議に思っていた」と話す。
今年4月に開校をめざしている「瑞穂の國記念小學院」をめぐっては、学園側は借入金のある学校法人でも小学校参入が可能になるよう府に基準改正を要求。12年4月の改正を受けて豊中市の国有地取得を計画し、開成幼稚園の休園直後の14年10月、府に認可を申請していた。
ただ、認可の是非を検討する府の私立学校審議会では同年12月、委員から学園の財務状況について、借入金が資産を超えている点が指摘されており、小学校新設で経営難を脱却しようとしていたとみられる。
開成幼稚園は12年までは「南港さくら幼稚園」として運営。運営法人も「森友学園」ではなく「籠池学園」としていた。
学園の籠池理事長も当時、名を「靖憲」としていたが、現在は「泰典」で、いずれも本名ではなく通名とみられる。