久しぶりにOBD2関連の記事です。
今月からでしょうか?ELM327デバイスに新しいものが市場に出回っている様です。
普段だったらそんなに気にしていないのですが、こいつが非常に厄介な代物なので、みなさんに情報を開示しておきます。
まず、いつも通り外見だけでは、今までの物との判別はつきません。
(※写真は、今回手に入れた危険なブツ!)
が、ELM327チップにアクセスすと色々と変更があります。
『Elm327 Terminal』と言うAndroid向けアプリで確認できます。
"AT I"コマンドを送ってください。
そうすると ELM327 v2.1 と反応があります。
そう、、、v2.1なのであります!
今までのは、v1.5だったので変わっています。
そして非常に厄介な事に今まで動作していた一部のコマンドが動作しなくなっています。
まぁバージョンが上がっても通常の機器であれば、古いのと互換性をとるはずなのですが、今回のv2.1はまったく互換性が無いのです。(それよりも劣化していますw)
更に厄介なのは、今までSTANDARD(Auto Negotiate)プロトコルで、ELM327チップが自動認識していた車両のほとんどが認識されなくなりました。
※調べた所、自動認識できるのは、CAN通信する車両のみではないかと思われます。
更に調査した所、車両ECUが起動していない状態でECU通信コマンド(エンジンの回転数取得など)を送信すると間違いなくELM327デバイスが暴走して電源スイッチすら受け付けなくなります。
(こうなったらユニットをOBD2コネクタから一旦外して取り付け直してください)
ハッキリ言ってこれは、バグだと思います。
多分、CAN通信する車両でのみしか動作確認をしていないのは?と思ってしまいます。最悪です。
(※CAN通信車両では、ギリギリ動作する{許容できる?}感じです)
で、、、v2.1は、なんぞや?
と思って本家Elm Electronicsのホームページを確認すると新製品(NEW)として出ていました。
※と言うかだいぶ前(春頃)から知っていたんですけどね…(^_^;)
でも、ここに記載してあるデータシートを見ると、今までの物と互換性はあると記載されています。
よって、今回市場に出回って来たv2.1の中華製品は、完全にパチモノだと思われます。
で、、、更に・・・
v1.5でもここで説明したものと同じ不穏な動作をするものが出回っているとの未確認情報を頂いています!(;´Д`)
安いからと言って中国からの直販ものに手を出すのは、止めた方が良いかもしれません。
多分、中華直販物はすべて最新に切り替わっている?と思われます。
※動作保証や返品など出来る所で購入するのをお勧めします
取り敢えず、このv2.1(問題品)に対応したアプリの更新を行う事にしております。
(一部、コマンドからの反応が違うものがある為)
が、根本的には、この怪しいELM327デバイス側の問題なので、アプリでは100%の対応は出来ません!
(※某有名アプリ『TORQUE』でも正常動作しませんよ)
と言う事で、ELM327デバイスを購入される際には、ご注意ください!
Street画面でギアポジジョンが表示されません。
どうすればギアポジションが表示されるようになるでしょうか。ギアポジションの欄自体が表示されなくて「-」自体も表示されていません。正しいかはともかく、車両キャリブレーションギアレシオも一応設定したつもりではいます。
これは車両からの情報が足りなくて表示されていないのでしょうか。OBDサポートコマンド一覧でOKであるべき項目はどれになりますでしょうか。また、他に確認すべき点があればお教えください。よろしくお願いいたします。
Elm327TerminalのAT Iでは、v1.5と表示されました。
エンジン回転数や速度等は表示されています。
ELM327 Android 4.0.4
内部アプリ名:obdinfosan バージョン番号:1.7.3.0
マツダ プレマシーCW(2014年,DBA-CWFFW)